Moto3日本人トップの6位も、表彰台逃し悔しさを隠せない山中琉聖「タイヤマネジメントやレースの組み立てが少し悪かった」

 モビリティリゾートもてぎで行なわれたMotoGP日本GP。Moto3クラスでは4人の日本人ライダーが出走し、その中でMT Helmets – MSiの山中琉聖が最上位の6位でフィニッシュした。

 しかしレースを終えた山中は、久々のトップ10フィニッシュを記録できた達成感や喜びではなく、目標としていた表彰台を逃した悔しさが感情の大半を占めているようだった。

 2列目5番グリッドと表彰台が十分に狙える位置からスタートした山中は、序盤から上位でレースを展開するも、中盤から終盤にかけて徐々に順位を落とす格好となってしまい、最終的には6位でのフィニッシュとなった。

 今季は序盤戦からコンスタントに上位フィニッシュを記録するなど好調ぶりを見せていた山中だが、直近5レース連続でトップ10を逃すなど、母国レースに向けては流れが良くなかった。山中はそういった部分も少なからず影響してしまったのではないかと語る。

 レース後取材に応えた山中は開口一番、「素直に悔しい気持ちがあります」と話し、さらにこう続けた。

「ここ数戦ずっと流れが悪かったので、(日本GPの)レースウィークに入ってからも、フィーリングを取り戻すという点で厳しい部分もありました。ラップタイムは悪くなかったですが、バトルの中でそういう部分が出てしまったのかなと思いました」

「あとはタイヤマネジメントやレースの組み立ても少し悪かったので、その辺が今回表彰台に乗れなかった要因かなと思います」

「応援してくださっている方がたくさんいらっしゃったので、ここで表彰台に登ることが目標でした。それを叶えられず悔しいですね」

 また、タイヤマネジメントやレースの組み立てという部分について山中は、さらに具体的な反省点を挙げた。

「レース中盤に順位を落としてからリカバリーするのにも時間がかかりましたし、序盤もアロンソ(優勝したダビド・アロンソ)などと比べたら無駄な動きをしてしまって、タイヤを使ってしまったのかもしれません」

「ペース自体は悪くなかったので、レース中盤から後半にかけて、もう少し前の方で(レースができれば)……という思いがあります。1回順位を落とした時にポンポンと落ちてしまったのが敗因というか、防がないといけないところだったと思います」