【MotoGP】ファンの思い詰まったメッセージボード、中上貴晶へ届く「こんなに頂けるなんて」フル参戦最後の母国戦終える

 MotoGP第16戦日本GP終了後、中上貴晶はファンに感謝を伝えるための行動に出たが、メッセージボードに寄せられた言葉には、むしろ感激させられてしまったようだ。

 中上は2024年シーズンいっぱいでMotoGPへのフル参戦を終了し、来年はホンダのMotoGP開発ライダーとなる。そのため、今回の日本GPは彼にとってひとまず最後の母国戦となる。

 その中上は決勝レースで、スプリントをチームメイトのヨハン・ザルコとの接触による転倒リタイアで終えた悔しさを晴らす13位。フィニッシュ後は自身の応援席に集ったファンたちの元を訪れて、レーシングギアなどを投げ込んで感謝を示した。

 中上はフィニッシュ後に応援席へ向かったときのことを、決勝後のトークステージで次のように語った。

「応援席へ行くのは始まる前から決めていたとこで、やっぱり最後、感謝の気持ちも含めて投げようという考えでした」

「それを皆さんの前でできたことはすごく嬉しかったです。思うことはやっぱりたくさんありますね。特別なグランプリです」

 その後中上は中央エントランスに設置された『ありがとうメッセージボード』を前に記念撮影に応じた。ファンからの言葉で埋め尽くされたメッセージボードを間近に見た中上は「すごい、こんなにたくさんの言葉と声をいただけて嬉しいです」と、その思いを受け取った様子だった。