『バッド・ブラッド』が現地時間5日、ジョージア州アトランタで行われ、コーディ・ローデスとローマン・レインズがタッグを結成し、“ブラッドライン”ソロ・シコア&ジェイコブ・ファトゥに快勝。試合後、ザ・ロックが二人の前に現れたものの無言で去り、謎を残した。
シコア&ファトゥからの要求を受け、この日、コーディ&レインズがブラッドラインとのタッグ対決に登場。昨年、今年と2年連続でレッスルマニアで統一WWE王座を争った二人がブラッドライン討伐を目的に、恩讐を超えてタッグを結成した。
レインズは4月のレッスルマニア以来、半年ぶりの復帰戦。戦前、「約束しよう。共闘してやる」と誓っていたレインズは開始のゴングが鳴っても、コーディと何やら言葉を交わし、先発を譲ってコーナーに下がった。コーディはファトゥを相手に倒れ込み式アッパーカット、ディザスターキックと得意技を連発した。シコアに試合権利が渡ると、レインズがコーディにタッチを要求してリングイン。場内は「OTC(オリジナル・トライバル・チーフの略)!」チャントの大合唱となった。
ついにレインズと反逆者・シコアが直接対決を迎えた。たまった怒りを吐き出すようにパンチをこれでもかと連打したレインズはラリアットでシコアを場外に叩き落とす。するとファトゥが飛び込んでスキを作り、シコアが背後から襲撃。シコア、ファトゥの順でサモアンレッキンボールを食らったレインズは劣勢となりかけたが、2発目を回避してファトゥを鉄柱に激突させた。
タッチを受けたコーディは高速パワースラム、バイオニックエルボー、コーディカッターと得意技を連発したが、シコアのサモアンドロップで叩きつけられてしまう。レインズとのタッチも阻まれ、苦しい時間がしばらく続いたコーディだったが、ようやくタッチが成立。レインズがシコアにラリアット連打、フロントハイキックの波状攻撃で巻き返し、馬乗りになってパンチを連打を浴びせた。
シコアがサモアンスパイクを繰り出しても、かいくぐったレインズはスーパーマンパンチをさく裂させた。そしてスピアーで仕上げに入ろうとしたが、ファトゥが妨害。ブラッドラインがダブルトラースキックを決めると、ファトゥがムーンサルト、シコアがダイビングボディプレスを立て続けに投下したが、コーディのカットが間に合って3カウントは入れさせず。コーディはファトゥに場外でのクロスローズを敢行。実況席に乗せるとコーナー最上段からのダイビングボディプレスを発射した。
リング上ではレインズとシコアが激しい打撃戦を展開。スーパーマンパンチを再び叩き込んだレインズが仕上げに入ろうとした。ここでタマ・トンガ&トンガ・ロアがリングサイドに現れ、レインズが気を取られたスキにシコアがお株を奪うスピアーで逆襲。シコアがサモアンスパイクの構えに入り、一転してピンチを迎えたレインズだったが、ここでジミー・ウーソが電撃登場。今度はシコアが気を取られると、レインズがスピアーを叩き込んで3カウントを奪った。
コーディ&レインズがブラッドラインを粉砕。試合後、レインズとジミーは抱き合って絆を確かめ合った。二人はコーディをリングに残して花道を下がったが、ブラッドラインの集団暴行を受けると、リングに引き返し、ジミーがトラースキック、レインズがスーパーマンパンチをシコアに立て続けに叩き込んでブラッドラインを撃退。戦前に「すべて終わったら、それは返してもらう。俺のものだ」と統一WWE王座奪還を宣言していたレインズだったが、ベルトを手にすると、コーディに手渡した。
大団円と思われた次の瞬間、場内におなじみのテーマ曲が流れ、ロックが現れた。場内は割れんばかりの大歓声。コーディ、レインズのいるリングをしばし見つめたロックは指を3本立てると、無言で去っていった。その真意は本人のみぞ知るところだが、コーディ、レインズとの関係がどうなるかも含め、今後の展開が気になるところとなった。
バッド・ブラッドの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。