・鯛の昆布締めを作ってみた結果…
ここで筆者が思いついた用途が、魚の昆布締めや熟成の調理である。
新鮮な魚を寝かせて水分を飛ばし、旨みを引き出すというこれらの調理方法。傷まないようにレシピでは「なるべく空気が入らないよう、ラップを密着させて包む」と書かれているんだけど、いつも苦戦してるんだよな。
食品圧縮袋があれば簡単に作れる予感がするぞ! ってことで、さっそく鯛のお刺身を購入してきた。
鯛に軽く塩を振って、
昆布でサンドしたら、
圧縮袋に入れて、
シュコシュコシュコシュコ……
昆布の凹凸にまで袋がフィットして、ラップよりもかなり簡単&ピッチリと脱気することができたぞ!
その後、半日ほど寝かせた鯛がコチラ。
昆布に水分を吸われ、代わりに旨味がしみ込んでいるようだ。購入時よりも身が硬くねっちりとした質感に変化している。
試食をしてみると……旨っ!!!!
ギュッと昆布に密着していたからだろうか。寝かせた時間としてはかなり短いのに、昆布の旨みと香りがしみ込んでかなりイイ感じ。今まで作った昆布締めの中で一番うまく作れたし、旅館や和食レストランで出されても納得できる仕上りだぞ!
ちなみに使用後の袋を洗ってみたが、再利用は難しい予感がしている。
袋内の汚れが落ち切らないし、なにより脱気バルブの粘着力が落ちてしまうのだ。商品パッケージには「フードロスを減らそう」「SDGs」と書かれているが、そういう意味で環境負荷軽減への期待は薄いだろう。
袋は使い捨てと割り切って、圧縮しなければ作れない料理を楽しむのがオススメ。
肉とハーブを合わせたり 塩もみした野菜を寝かせたりと、アイディア次第で超簡単に料理をワンランクアップさせられるハズだ!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.