MotoGP日本GPで、ヤマハのファビオ・クアルタラロは最終周でガス欠症状が出たことでポジションを落とし、12位に終わった。今季2度目のトラブルということもあり、クアルタラロは不満を露わにした。
クアルタラロは同レースで11番手を走行しながら、最終ラップのフィニッシュライン直前で失速。LCRホンダのヨハン・ザルコに抜かれて12位でのフィニッシュとなった。クアルタラロは先月ミサノで行なわれたエミリア・ロマーニャGPでもガス欠により5位フィニッシュを逃している。
「受け入れられないよ。3レースで2回だよ」
「今週末は苦戦していたけど、そのうえ燃料切れだなんて、ちょっと馬鹿げている」
レース後にそう語るクアルタラロ。確かにモビリティリゾートもてぎは燃料消費が厳しいサーキットとして知られているが、同じトラブルが続いているということもあり、不満を隠せない様子だった。
また、こういった状況を避けるための枠組みがチームにはあるのかと尋ねられたクアルタラロは、マッピングと警告灯のシステムが期待通りに機能しなかったと答えた。
「なぜライトが点灯しないのか、なぜ(燃費)戦略が機能しないのかの理由を突き止めなければならない」
「それ(燃費管理)をやるのは僕だけど、それもチームの指示あってこそだ。でもそれがなかった。まあ、指示がうまくいっていなかったとでも言っておこうか」
ヤマハのホームレースである日本GPで、予選、決勝共に12位に終わったクアルタラロ。彼をネガティブな気分にさせていたのは燃料切れのことだけではなかった。ライディングに苦しんだことで、体力的にも相当限界だったようだ。
「くたばってしまったよ。レース中盤には腕が動かなくなり、体中が痛くなった」
「それもこれもグリップのおかげだ。グリップがないとバイクの向きが変わらないし、ブレーキを踏んでも止まってくれない。(レースは)かなり長く感じた」
「レース2周目の段階で既に、他のライダーたちと比べると、彼らは新しいタイヤを履いているように見える一方で自分たちのタイヤはライフの終わりが近いように見えた。これほど差があるということは理解に苦しむ」
「(同じように苦戦している)ホンダと比較しても、僕たちのグリップに問題があるのは明らかだ。その点で、彼らは僕たちよりはるかに優れている」
またクアルタラロは母国フランスの放送局『Canal+』に対し、ヤマハはこれほど苦戦している以上、燃料搭載量でギリギリを攻める意味もあまりないと語った。
「少し違う(燃料)マップにすることは、特に今週末のポジションを考えるとあまり得るものがないと思う」
「そこまで限界を攻める必要はなかったと思う。これには説明が必要だろう。さっきも言ったように、これは受け入れられないからだ」