来季ザウバー/アウディへの移籍を控えるニコ・ヒュルケンベルグは、現在所属するハースがチーム改革によって、将来的に上位を争うことができるはずだと語った。
チーム代表がギュンター・シュタイナーから、元エンジニアリングディレクターの小松礼雄に交代して1シーズン目。ハースはコンストラクターズランキングの最下位争いを脱出した。
ハースは昨年、決勝レースでの激しいタイヤデグラデーション(性能劣化)に苦しめられてきたが、2024年はそれが軽減。昨年からF1復帰を果たして以来、ヒュルケンベルグが予選で見せ続けてきた活躍がポイントに結びつき、チームメイトのケビン・マグヌッセンやその代役を務めたオリバー・ベアマンも入賞を果たした。
ハースは現在、コンストラクターズランキング6位を争うRBとわずか3ポイント差に迫っている。
チームオーナーであるジーン・ハースは既に、300人規模のチームを10%増加することを目的としたリクルート活動にゴーサインを出し、バンベリーにあるイギリス拠点への多額の投資を約束していると見られている。
motorsport.comの独占インタビューに応じたヒュルケンベルグは、ザウバー/アウディ移籍後のハースの将来をどう予想しているかと尋ねられ、次のように答えた。
「今のチームはとても上手く機能していると思う」
「この組織は機能していると思うし、冬の間に起こった変化で、今年はそれをある程度証明できたと思う」
「また、常に他の多くの要因にも左右される。どのようなパートナーがいるのか、予算やリソースはどうなっているのか? という感じでね」
「それがこの種の問題における重要な要素であることは明らかだ。この先、どうなるかは分からない」
「でも、チームとってさらにエキサイティングなことがいくつか準備されていると聞いている。チームにとっての助けになると思う」
「特に来年はレギュレーションが安定しているし、将来的に強力な相手になると思う」
「(レギュレーションが変更される)2026年は誰にとっても未知の世界だけど、2026年が白紙であるのはエキサイティングなことだ。おかげで、どこが他のチームよりもいい仕事をして上に立つことができるのか、とても興味深くなっている」