「レースは楽しいね」ハリウッド俳優キアヌ・リーブス、米トヨタGRカップにスポット参戦。日本からは小山美姫も

 トヨタGRカップ最終戦が、10月5日から10月6日にかけてインディアナポリス・モータースポーツウェイのロードコースで開催された。1ラウンド2レース制のこのイベントには、ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスや日本人ドライバーの小山美姫が参戦した。

 映画『マトリックス』や『ジョン・ウィック』シリーズなど様々な作品で主役を務めたリーブス。自身のブランドを立ち上げるほどのバイク好きとして知られ、2015年の鈴鹿8時間耐久レースや今年のMotoGPドイツGPを電撃訪問した。

 また4輪でもリーブスは、カルフォルニア・ロングビーチで開催されていたトヨタ・プロ/セレブリティ・レースで2009年にサイオンtCクーペで優勝。英国Disney+で配信されたブラウンGPのF1ドキュメンタリーで司会兼製作総指揮を執るなど、これまでもモータースポーツとの関わりを持っていた。

 そして還暦を迎えた今年、リーブスはレース特化チューンが施されたトヨタGR86で争われるトヨタGTカップ・ノースアメリカ・シリーズに、イーグルキャニオン・レーシングが用意した92号車でスポット参戦。シリーズ最終戦のため少々分が悪い状況ではあったものの、ランキングはほぼ決着していたという状況で、自身も「楽しむこと」を目的に参加したのだという。

「こんにちは。92号車に乗るキアヌ・リーブスだよ」

 リーブスはトヨタGRカップのソーシャルメディアにそう挨拶をして、レースを愛する理由について次のように語った。

「分からないけど、楽しいよ。レースは楽しい……みんな楽しいと言っているし、楽しいよ」

 リーブスはレース1を31番手からスタート。後半にはスピンがあったもののマシンを壊すことなくコースに戻り、ポジションを25位まで上げて無事完走した。

 レース2でリーブスは29番手スタートから24位フィニッシュ。今回初参加だった著名人、YouTubeチャンネル“Dude Perfect”のコディ・ジョーンズのひとつ上での完走という結果になった。

 またこのトヨタGRカップ最終戦には、KYOJOやフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップでタイトルを獲得し、先日はスーパー耐久第5戦鈴鹿で総合優勝を果たしたばかりの小山もハットリ・モータースポーツの75号車で参戦した。

 小山はレース1で予選辞退により33番手からのスタート。13番手まで浮上もレース終盤にトラブルに見舞われ19位となった。レース2は17番手から15位でフィニッシュした。