ブラジル出身のギィさんは、和牛を世界に広める活動の一環として作っていたハンバーガーが評判を呼び、2022年にハンバーガー店をOPENすることになった。
一番の目的は、和牛の美味しさを知ってもらうこと。使っている肉はすべて和牛、しかもハンバーガーの種類ごとに品種が違う。
「この肉は、こういう特徴があるから、このトッピングと合わせよう」というように、和牛ありきでメニューを考えているのだ。それも、生産者と一緒に。
食べに来た人に、ハンバーガーを通じて食べた和牛のことをよく知ってもらえるよう生産者の名前まで書かれている。この店を、食べ手と作り手を繋ぐ架け橋にしたいというギィさんの試みだ。
ハンバーガーは、とっても柔らかくジューシー。見た目の迫力ほど重くないので、ペロッと食べられてしまう。今回いただいたのは、和牛ベーコンバーガー。宮崎県の霧島和牛を使っている。一緒に挟んでいるベーコンも、同じ霧島和牛の別部位を使った自家製で、添加物は使っていないので子どもにも安心して食べさせられる。
ギィさんは、「ヒューマンズ・オブ・和牛」と題し、和牛を広める活動をSNSを中心に行っている。日本に来てから和牛に出合ったというギィさん。海外で生まれ育った方が、こうやって日本のものに感銘を受けて世界に広める活動までされていることに、日本人として嬉しい気持ちになった。
『Gui’s Burger』
住所/兵庫県芦屋市大桝町7-4
※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。
あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/