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10月6日から放送がスタートした日本テレビ系の新ドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』で、同局が放送したドラマ『セクシー田中さん』を巡る騒動のような出来事が描かれ、視聴者から批判が殺到している。

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ドラマは、米作家ルイーザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」を原案に、舞台を令和の日本に置き換えて描いた社会派シスターフッドコメディー。堀田真由、仁村紗和、長濱ねる、畑芽育が姉妹役を演じる。 

第1話では、ドラマ助監督として働く主人公・町田涼(堀田)が、大御所脚本家・黒崎潤(生瀬勝久)が書いた連続ドラマの監督に抜てきされた。 

しかし、女性の幸せは恋愛や結婚だけではないという考えの涼は、ドラマ内で失恋した女性を慰めるセリフ「もっと恋しないともったいないよ」に納得がいかず、「人生は恋とか結婚がすべてじゃない。楽しまないともったいないよ」へ勝手に変更する。 

当然のように黒崎を激怒させてしまうが、涼は謝罪どころか「狭い価値観で女性の価値観を決めつけないでください!」などとまくし立て、会社を辞めて脚本家を目指すと豪語するのだった。 

『セクシー田中さん』と同じ時間に『若草物語』を放送 

「日本テレビは、2023年10月期に漫画『セクシー田中さん』の実写ドラマを放送するも、原作者・芦原妃名子さんの意向に反して改変。その後もお互いの認識などにスレ違いが大きくあり、芦原さんは50歳で自死を選んでしまった。にも関わらず、原作者の意図を主人公が改変する内容のドラマを放送するとは…」(ドラマライター) 

 “当てつけ”とも受け取られかねない物語の描き方に、視聴者からは《脚本家の世界観を共有しない件でセクシー田中さんを連想してしまった》《フィクションだけど、放送局が局なだけにセクシー田中さんの件から何も学んでないのか?》などの批判が殺到している。 

「連ドラが放送されるまでのスケジュールとして、脚本家とプロデューサーは1~2年ほど前から打ち合わせを重ねることが多い。1年前というと、ちょうど芦原さんの騒動があった頃です。また『若草物語』は『セクシー田中さん』と同じ、日曜22時半からの放送なので疑問に思う視聴者が多いのも納得です」(同) 

主人公が脚本家を志すトリガーとして、原作改変以外に良い代案はなかったのだろうか。