性犯罪の疑いで書類送検された、元韓国ボーイズグループ「NCT」のテイルが、事件後、平気な顔でおこなっていた生配信に、非難が降り注いでいる。

 去る7日、ある韓国メディアはテイルが、特殊準強姦の疑いでソウル・バンベ(方背)警察署で調査を受けて、先月12日にソウル中央地検に送致されたと報道した。

 報道によると、テイルはことし6月、酒に酔った女性を知人2人と共に、性暴行した疑いを持たれている。テイルに適用された特殊準強姦罪は、凶器を所持したり、2人以上で心身喪失など、抵抗不能状態の相手を姦淫した場合に成立し、容疑が認められた場合、韓国の性暴行犯罪の処罰などに関する特例法第4条第1項によって、7年以上の懲役または無期懲役に処されることになる。

 先立って警察は、6月13日に被害者から申告を受け、テイルを立件したと明らかにしていた。その後、先月28日にテイルは初の警察召喚調査を受けて、この日所属事務所SMエンタテインメント(以下、SM)は、「テイルが性犯罪に関する刑事事件で訴えられた事実を確認した」とし、テイルの「NCT」からの脱退公知を出した。

 それまで、テイルの具体的な容疑は知られていなかったが、特殊準強姦の疑いで訴えられたという消息が伝わった。これに所属事務所は、「今調査中の事案なので申し上げにくい」という立場を明らかにした。

 特殊準強姦の疑いで訴えられたと知られただけに、テイルも自分の行動が重犯罪であったことは分かっていたはずだ。だが、テイルが性犯罪を犯して警察に申告された翌日の6月14日、SNSで生配信をおこなった映像に再びスポットが当たっている。

 当時、テイルは自身の誕生日を祝ってくれるファンたちに感謝を伝えて、「みんなのおかげで、このように幸せな誕生日を過ごすことができた」と伝えた。立件されたことを知らなかったとはいえ、性犯罪を犯した後で平然とファンたちの応援に感謝する彼の姿が、ファンたちだけでなくネットユーザーたちの怒りを買い、これに「厚かましい」、「被害者のことは考えないのか。良心もない」という批判コメントが相次いでいる。

 集団性的暴行の疑いを持たれているテイルが、まだ検察からの召喚調査は受けていない中、今後の彼にどのような処罰が下されるのか、関心が集まっている。