〈伝説の拡散プリ画像〉中卒、少年院…波乱万丈の末、経営者になっていた「チャリで来た。」の少年。「名前や住所がさらされリンチ事件の犯人にされ…」誹謗中傷の的となった当時を振り返る

「誹謗中傷の文言が表示されないような仕組みが必要」

–––現在、誹謗中傷などが社会問題化していることについて、どう思いますか?

熊田  当時は、知らない人に声をかけられて怖いなって思いましたけど、その後、インタビューを受けて記事になったら、コメント欄には嫌な言葉と同時に温かいコメントもあって。とはいえ、結局は画面上の言葉ですからね。その言葉を本人がどう受け取るかってことだと思います。「受け取る」というか、「受け流す」というか。

杉船  俺は当時からネットで何書かれようが、気にしていなかったので。

熊田  ただ、やはり誹謗中傷を書くこと自体もよくないけど、それが表示されてしまうことが一番の問題なのかなと。なので、誹謗中傷が表示されないような仕組みを、ニュースサイトやSNS側が作ることも大事かなとも思います。難しいとは思いますけどね。

–––2人の今後の目標は?

熊田  俺は現在、都内でラーメン店を2店舗経営しているのですが、お酒が好きなので、今度はクラフトビール開発などを手がけたいと思っています。

杉船  自分も今の会社をもっと大きくしていきたいです。いずれ足場だけでなく、建築にも関わる仕事を受け入れられるように、事業を拡大していきたいですね。

**********

ヤンキー姿で「チャリで来た。」とガッツポーズを取っていた2人は、自分の会社を持つなど、しっかりとした大人に成長していた。そして、「今度4人で集まって、飲みにでも行きたいな」と話しながら、仲良く夜の街へ消えていったのだった。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班