日本GPのウイナーであるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、バレンシアで開催されるシーズン最終戦までの間、上位争いの顔ぶれに大きな変化はないとMotoGPファンに警告した。
バニャイヤは、日本GPを支配。スプリントと決勝で見事な勝利を果たしたが、今季残りの4戦でも現在ランキング首位から4番手を占めているライダーたちが主に争っていくことになると考えている。
つまりバニャイヤの他、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン(プラマック)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(グレシーニ)の4人だ。
この4人がレースで上位を争うシーンは今季何度も見られたが、日本GPでもこの4人がトップ4を占めた。優勝したバニャイヤから4位バスティアニーニまでは4.3秒のギャップだったが、5位だったフランコ・モルビデリ(プラマック)はそのさらに13秒以上後方と、大きな差があったのだ。
「トップ4台と5位とのギャップは、驚くべきことだ」と、バニャイヤは語った。
「トップ4人のペースは素晴らしく、バレンシアまでこの状態が続くだろうと僕は思う」
「今回は信じられないようなペースだった。ドライだった2年前のもてぎよりもずっと速かったと思う」
一方、バニャイヤはペドロ・アコスタ(GASGAS)も、残り4戦で上位を走れそうなライダーに含めているようだ。
アコスタはランキング6番手に甘んじているが、日本GPの予選ではポールポジションを獲得。しかし、ドゥカティ勢を打ち負かすために限界を超えてしまい、スプリント・決勝とも転倒リタイアに終わっている。
この5人の中で僅差のバトルが続いており、優位に立つためにはバニャイヤが日本で成し遂げたように、完璧な週末を送る必要がある。
「この週末は良いスタートが切れた。僕たちはこの週末をこれからのレースのお手本として使わなければならない」と、バニャイヤも振り返っている。
「今週末にやったことを踏襲し、完璧な方法で仕事をし、レースで可能な限りベストを尽くす必要がある。今回はとてもスムーズで良かった」
「チャンピオンを防衛したい! 僕はリスクを冒さず毎回ポイントを獲得しなければならない。信じて、決して諦めないことだ」
マルケスは、トップライダーたちがいかに接戦を繰り広げているかについて、次のように語った。
「もし僕たちがすべてを正しく行ない、完璧であれば、上位のライダーたちと一緒に走ることができる」
「でも、離されたときに追いつく力は僕らにはない。そうしようとして、ターン1で膨らんでしまった。それからエネアとのギャップをコントロールしようとした。終盤の数周はかなり怖かったけどね!」
「予選で良い走りができるかどうか見てみよう。それがアラゴン以来できていなかったし、フロントロウに並べば全体像が変わってくるだろう」