10・14後楽園大会のGHCタッグ選手権試合「(王者)丸藤正道&杉浦貴vs拳王&アレハンドロ(挑戦者)」に向けた調印式が8日、都内で開かれた。丸藤が本人サイン入り拳王著書のプレゼントを公約すれば、アレハンドロは「杉浦!」と呼び捨てにしながらシャツ“破り脱ぎ”で徹底挑発するカオスな展開となった。
前哨戦ではおもに丸藤が拳王と、杉浦がアレハンドロとやり合ってきた。「副社長のくせに働かねえ」と丸藤に難癖をつけてきた拳王は、前夜の新宿大会に来場しながらもメイン前哨戦に姿をみせなかった丸藤に激怒。やはり立て板に水のごとく丸藤を痛罵した。
負けじと丸藤もAmazonでわざわざ購入したという拳王の著書『拳王のクソヤローども俺についてこい』を持参。怒りまくる拳王になぜかサインをもらうと、「せっかくだ。このベルトとともに、この書籍もかけようと思う。もし俺たちに勝つことができたら、この2冊を譲る」と“プレゼント”を予告し、その後もやんややんやと不毛な口論を繰り広げた…。
一方のアレハンドロは杉浦を徹底挑発。もともとアレハンドロが杉浦から3カウントを奪ったのが発端で、ジュニアながらGHCタッグ挑戦が決定した。前哨戦でも「杉浦」と呼び捨てにしながら「ばっちこーい!」と尻を叩いて追いかけっこを繰り広げてきた。
イリミネーション戦で争われた前夜の最終前哨戦でも、杉浦をオーバー・ザ・トップロープに追い込んでいたアレハンドロは、登場するなり「ガッデーム」と杉浦ばりの“アイム・チョーノ”ポーズを繰り出すと、「最後の前哨戦、杉浦に圧勝したアレハンドロです」と自己紹介。「僕と拳王さんで丸藤さんと杉浦を倒してGHCタッグチャンピオンになる。NOAHにこの僕と拳王さんで無差別級タッグを確立させたいなと思ってます。あと一つ。スギベルトも欲しいなあ」と徹底的に大先輩をおちょくった。
動じない杉浦も「俺の周りをうっとうしく飛び回るハエをハエ叩きで一発でバチンと、ハエハンドロ潰すような試合……してもいいんだけど、タイトルマッチなんでね。見てるファンの方々が納得いかないと思うんで。当日はハエハンドロ選手、頑張って。ね、いい試合しましょう」と余裕のハエハンドロ呼ばわりで応戦。
ならばとアレハンドロも、拳王が再び激怒した勢いに乗じて立ち上がると、「今からやるか? 来いよ、来いよ」とジャケットを脱ぎ捨て、Yシャツを破りながら脱ぎ捨てて上半身裸に。「バッチ来〜い!」とやはり尻を叩いておちょくりまくり、「ビビってんのか? 来い来い!」と滅茶苦茶に挑発しまくった。
…が、煽られれば煽られるほど、杉浦は菩薩のような微笑を浮かべてトーンダウン。ラチがあかないとばかりに拳王が机を蹴り倒して去っていったが、散乱したボタンをしおらしく丁寧に拾い上げ「まったく、ハエハンドロさんは…」と大人の余裕?を漂わせていた…。
【会見の模様】
▼拳王「おい、昨日(ベルトを)忘れて帰っただろ?」
▼丸藤「まだ始まってねえんだよ。黙れ」
※調印書へのサイン時
▼拳王「お前、なんだよ? お前、試合終わって帰っただろ?」
▼丸藤「奥田(リングアナ)が持ってきたんだって。サインしろよ」
▼拳王「ふざけんな。こんなんでサインできるかよ。ふざけてんのか? おめえら」
▼丸藤「じゃあ、やんなくていいよ別に。タイトルマッチなしだ。サインしないなら。早くしろ、おら(と調印書を投げつける)」
▼アレハンドロ「書きましょう」
▼丸藤「早く書けよ、お前」
※拳王が調印書にサイン
▼丸藤「ついでにこれにもサインくれ(と拳王の著書2冊を持ち出し、拳王の前に置く)」
▼拳王「おい、どうせお前ノアの備品から持ってきたんだろ?」
▼丸藤「ちげえよ」
▼拳王「自分で購入したのかよ?」
▼丸藤「当たり前だ。あとでアマゾンの証拠みせてやるよ
▼拳王「ホントだな?」
▼丸藤「早くサインしろ」
▼拳王「これにはするわ(とサインした書籍を見せ、書籍にサインし、丸藤の前に投げつける)」
▼丸藤「これは本当にありがとうございます(と2冊をベルトの横に並べる)」
※丸藤、杉浦の順で調印書にサイン
▼アレハンドロ「昨日、最後の前哨戦、杉浦に圧勝したアレハンドロです。次はいよいよ10・14後楽園。僕と拳王さんで丸藤さんと杉浦を倒してGHCタッグチャンピオンになる。NOAHにこの僕と拳王さんで無差別級タッグを確立させたいなと思ってます。あと一つ。スギベルトも欲しいなあ」
▼拳王「俺の書籍、『拳王のクソヤローども俺についてこい』、現在発売中のこの本を本当に購入してくれたみたいだから、少し上機嫌の拳王だ……なんてことはねえよ、おい丸藤! そして杉浦。昨日、ドイツから帰ってきて、新宿FACEに来たのは本当に偉いと思ってる。それこそプロだよ。新宿FACEのクソヤローどももすごい喜んでた。それこそプロだ。だがよ、おめえすぐ帰っただろ? セコンドついて、タイトルマッチの戦いに少しでも何かしようと思ってねえのかよ? おい、杉浦おめえもそうだよ! おい!! お前な、アレハンドロに負けといて、追いかけて巻かれてそのまま帰ったんじゃねえのか? だからこれ今日、奥田が持ってきたって言ってんだろ? スギベルトはどこやったんだ? まだNOAHが管理してんのか? ふざけんなよ。こういうベテランがいるからNOAHはいつまで経っても、もっと上にいけねえんだ。お前、聞いてんのか? 何、半ニヤで聞いてんだよ、お前ら。ふざけんなよ。そういう体制がよくない。そうだよな。俺がベルトを奪って、もっともっとREBELLIONしていってやるからな」
▼杉浦「前哨戦で結構、散々おちょくられてるんでね。当日の試合はたとえで言うとね。俺の周りをうっとうしく飛び回るハエをハエ叩きで一発でバチンと、ハエハンドロ潰すような試合……してもいいんだけど、タイトルマッチなんでね。見てるファンの方々が納得いかないと思うんで。当日はハエハンドロ選手、頑張って。ね、いい試合しましょう」
▼丸藤「まずは昨日、リングに立ってマイクをした時、一つ拳王君に謝らなくちゃいけない。俺は君の完コピを目指して、行きの車で20回、いや30回、君のマイクをこの耳で聞いて会場に到着したのに、(拳王の声色を真似て)『今日ドイツから帰ってきた丸藤だ』っていうのを言い忘れてしまったんだ俺。本当にこれだけは申し訳ない。本当に申し訳ない。そして昨日、所用があり、試合中に帰ってしまったが、しっかり俺はWRESTLE UNIVERSEのコメントに参加して、ファンの人たちとコミュニケーションを取った。それは認めてくれ。せっかくだ。このベルトとともに、この書籍もかけようと思う。もし俺たちに勝つことができたら、この2冊を譲る」
▼拳王「そしたらお前、おい。もちろん、その会場にいるクソヤローども、いや、ちびっ子に俺があげるよ。そのためにもお前らからベルトと、この書籍を奪ってやる」
▼丸藤「サインをしてくれと確かに頼んだ。でも、『丸藤君へ』って書いちゃったら俺宛になっちゃうだろ? なんでそこで名前を書いちゃうんだよ」
▼拳王「は? 何を言ってんだ? お前」
▼丸藤「子どもたちにあげて、どうすんだよ? 『丸藤君』って書いてあって」
▼拳王「それがレアだからいいんだよ」
▼丸藤「じゃあ、その上に名前書いてあげる。(拳王がマイクを放り投げると)マイク放り投げるな。壊れるだろ。弁償しろ、壊れてたら。壊れてたら弁償しろよ、マイクを。分かったか? もういい、マイク持たなくていい。壊すから。タイトルマッチなんで、俺たち大人なんでね。しっかり彼らを倒して、また次につなげたいと思います」
――双方ともタッグチームとして、どんなチームだと思っている?
▼拳王「こいつらの今まで積み重ねてきた、その歴史はもちろんリスペクトしてる。だが、その歴史、そこに甘えてる部分あるよな? 普通、俺だったら、こんな価値のあるベルトを放ってすぐに家には帰らない。それをこいつはできるんだよ。こいつの名前忘れたわ。誰だっけ?」
▼アレハンドロ「杉浦!」
▼拳王「そんなことできるか? 普通。俺はGHCのベルトが本当に大切だ。なんでそんなんできるんだよ? 価値のあるもの、いや、もうGHC持ちすぎて、そんなに重んじてない。そのぐらいのレベルのタッグだなと思ってる。だから、もうこいつらにGHCなんて必要ない。だから10・14俺が奪ってやるよ」
――ベルトを軽んじているといわれたが?
▼杉浦「何回も獲ってるからね。ちょっとね、ごめんね」
▼拳王「いやいや、ふざけんなよ! お前。そんなヤツに、そのベルト、ただただ強いだけで、なあ!」
▼アレハンドロ「おい、今からやるか? (ジャケットを脱いで)やってやろうか? 来いよ、来いよ、来いよ来いよ」
▼拳王「お前、なめてんのかよ? ふざけんな。アレハはやる気だぞ」
▼杉浦「おい、おい。落ち着け。落ち着け。落ち着け」
▼アレハンドロ「来いよ、バッチ来い。来いよ、ほら(上半身裸になって尻を叩いて挑発し)バッチ来い、バッチ来い! 来いよ。ビビってんのか? 来いよ、スギベルトもってこい。来いよ来いよ。ビビってんのか? こいこいこいこい」
▼拳王「お前ナメんじゃねえぞ」
▼アレハンドロ「やってやるぞ」
▼拳王「いつでもやってやる。10・14お前のそんな…」
▼杉浦「ベルト、10・14忘れないように奥田君頼むよ。持ってきてよ、ちゃんと」
▼拳王「ふざけんなよ!(とテーブルを蹴り倒す) ふざけんな、お前! (アレハンドロとともに退席しながら)ホントこんなヤツ持ってたらダメだな」
▼杉浦「スーツ忘れてるよ」
▼丸藤「これ(本)、プレゼントしまーす」
▼杉浦「あとでサイン入れて。ハエハンドロさん」