いいことも悪いことも読んでほしい
――エッセイでは仕事や恋愛について赤裸々に語っていますが、どういうところに注目してほしいですか?
自分の過去は見て見ぬふりをして、前だけを見て、と思ってきました。でもいろいろあって、子どもとずっと一緒にいることができない約10年間があり、その間は、夜は「どうしているかな」と思って泣いたりしながら、次の日は人を笑わせなきゃいけなくて……。
その葛藤とか、けっこう頑張っていたこととか、舞台に出ているときが精神的にいちばん助かっていた時期があったこととかを知ってもらいたいと思いました。そして、同じ思いをしている方には、どうかブレないで、仕事に絶対に影響させてはいけない、という思いを(本に)乗せたので、そこを読んでほしいなと思っています。
――家族や友人からの感想は?
親しい人――新喜劇のお姉さん方とか、母、姉には、いつもいろいろ泣いて相談していました。そのときのことを思い出すと、いまも泣いちゃうんですけど……。だから、本が出たときは何も言わなかったです。ただ、よかったねって。
出典: FANY マガジン
――自身で出来栄えを採点するなら?
120点です! 私の生きてきた人生を、いいことも悪いことも含めて、皆さんに読んでもらうことが、この本の目的なので。
いろいろありましたが、仕事の現場ではブレずにやってきたつもりです。いまプライベートで心が折れそうになったり、それで仕事もイヤになってきたと思う方は、この本を読んで、“ツラいこと”と“やらなきゃいけないこと”は別ものだと、“ツラいときこそ笑っとけ”と、前向きになってほしいです!