大東建託は10月2日、全国47都道府県に居住する20歳以上の男女18万3727人の回答をもとに集計した「いい部屋ネット 自治体ブランドランキング2024<首都圏版>」を発表した。順位の基準となる「ブランド偏差値」はイメージDI(「良いイメージがある」率-「悪いイメージがある」率)×認知率で算出。全国版・各エリア版・各都道府県版の調査結果もあわせて発表し、居住満足度調査「いい部屋ネット 街の住みここちランキング&住みたい街ランキング 2024」の特別集計として特設サイトで公開した。
●観光地や特産品などが知られている自治体が上位に
今回の調査では、全国の自治体(回答者の居住地を除く)の中からランダムに表示し、(1)「住んだことがある」、(2)「住んだことはないが訪れたことがある」、(3)「良いイメージがある」、(4)「悪いイメージがある」、(5)「聞いたことがある程度で特にイメージはない」、(6)「名前も聞いたことがない」の六つの選択肢から当てはまるものを回答してもらい、割合を算出した。調査期間は2024年2月21日~3月14日。
首都圏エリアの1位は「神奈川県鎌倉市」、2位は「神奈川県横浜市」、3位は「神奈川県足柄下郡箱根町」で、認知率はいずれも7割超だった。またトップ20のうち、神奈川県が9、東京都が5、千葉県と埼玉県がそれぞれ3と、神奈川県の自治体の「ブランド偏差値」の高さが明らかになった。
千葉県は浦安市、銚子市、館山市の順で、トップ10には2自治体がランクイン。また埼玉県は川越市、秩父市、さいたま市の順だった。東京都(23区は1自治体としてカウント)は調布市の7位が最上位で、調布市、三鷹市、東村山市、国立市、武蔵野市と続いた。
全国では、1位は北海道函館市、2位は石川県金沢市、3位は北海道札幌市、4位は神奈川県鎌倉市、5位は兵庫県神戸市だった。全体的にランキング上位(=「ブランド偏差値」の高い)の自治体は、歴史や伝統があり、温泉など観光地として有名な街が多く、観光地以外では、特産品などがイメージされる自治体が上位に入っていると分析している。