『GLEAT Ver.EX〜GLEAT vs 強敵〜』後楽園ホール(2024年10月9日)
GLEATvs強敵 シングル5番勝負 ○エル・イホ・デル・ビギンゴvs渡辺壮馬×
渡辺が大空中戦の末にビギンゴに敗北。10・6大阪大会でリコシェに敗れたのに続き、大物に2連敗を喫したが、「結果は俺が負けたけど、なんか自分の皮が一枚向けた」と成長を実感した。
GLEAT所属の渡辺とAAA屈指のハイフライヤー・ビギンゴは10・6大阪大会でタッグを組み、リコシェ&CIMAと対戦。渡辺がリコシェに惜しくも敗れた。今宵はそんな2人が「GLEATvs強敵 シングル5番勝負」として一騎打ち。大阪に続き、激しい空中戦となった。
のっけからスピーディな先制争いでせめぎ合うと、ビギンゴが華麗なトペスイシーダを敢行。だが、渡辺もロープの間を潜り抜けてのトペコンヒーロでやり返した。ビギンゴの空中殺法を潰すべく左ヒザに照準。場外に設置したテーブルを使った攻撃は不発に終わったもののビギンゴのヒザに集中攻撃を展開する。
だが、ビギンゴはスワンダイブ式ミサイルキック、フロッグスプラッシュとヒザのダメージを感じさせない攻撃で逆襲。スクリューハイキックで蹴り倒すと、鉄柱の上に立ち、そこからロープに飛び乗って、スワンダイブ式ミサイルキックを放つ離れ技も披露する。
譲らない渡辺は再びコーナーに上がったビギンゴをドロップキックで撃墜。エプロンでの攻防に発展すると、場外めがけて捨て身の断崖式スパニッシュフライを敢行した。場内はどよめき、仕掛けた渡辺も苦しむが「痛くねえぞ!」と吠える。止まらない渡辺はうつぶせで倒れるビギンゴにファイヤーバードスプラッシュを投下した。
ビギンゴは空中戦とは違う引き出しを開けて対抗。回し蹴り式トラースキック、ハイキックから両腕クロス式三角絞めに絡め取って渡辺の動きを封じる。一転して荒々しくコーナーめがけてデスバレーボムを決めると、串刺しダブルニーを一閃。シューティングスタープレスもさく裂した。
渡辺はギリギリでキックアウトすると、カウンターの高打点ドロップキックで必死の反撃に出るも、ファイヤーバードスプラッシュは痛恨の自爆に。ビギンゴはコーナーから飛びついての高速逆打ちをズバリ。渡辺が場外に設置されたテーブルの上に転げ落ちると、ビギンゴはまさかのスワンダイブ式630°スプラッシュを投下。即座にリングに押し込んでフォールし、渡辺を沈めた。
激しい空中戦となったが、ド迫力のスワンダイブ式630°スプラッシュを決めたビギンゴが激勝。渡辺を下すと同時に、聖地・後楽園ホールで大きなインパクトを残した。
敗れた渡辺だったが、「今日、世界一のハイフライヤー、ビキンゴと試合して、結果は俺が負けたけど、なんか自分の皮が一枚めくれたというか。この試合に向けていろいろ考えてきたし、いろいろ練習もしてきたし、この試合があったからこそ、自分のものに吸収することができたものもあったから。負けたけど、1ミリも無駄じゃなかった」と手応え。10・6大阪大会でのリコシェに続き、スーパースターと向かい合ったことは大きくプラスになったようだ。
「チャンスなんてそんなにないし、俺はことごとくチャンス潰してきてるけど、この2回は結果はあれだったけど、自分の中で得られるものが大きかったから、全然無駄じゃないし。10月、俺も負けちゃったし、山村も負けちゃって、ふがいない結果になってるけど、次の仙台からまた気持ち切り替えて、俺ら4人の新チームで上を目指そう」と渡辺。この2連敗を糧にして、新たに始動したばかりの新チーム躍進を狙う。
【試合後の渡辺、山村】
▼渡辺「今日、世界一のハイフライヤー、ビキンゴと試合して、結果は俺が負けたけど、なんか自分の皮が一枚めくれたというか。この試合に向けていろいろ考えてきたし、いろいろ練習もしてきたし、この試合があったからこそ、自分のものに吸収することができたものもあったから。負けたけど、1ミリも無駄じゃなかったし。10・6大阪MEGAではCIMA&リコシェと試合して。リコシェも世界で活躍するスーパースターで、そんな選手と触れる機会なんてなかなかないし、GLEAT所属の俺だけがリコシェと触れられて。チャンスなんてそんなにないし、俺はことごとくチャンス潰してきてるけど、この2回は結果はあれだったけど、自分の中で得られるものが大きかったから、全然無駄じゃないし。10月、俺も負けちゃったし、山村も負けちゃって、ふがいない結果になってるけど、次の仙台からまた気持ち切り替えて、俺ら4人の新チームで上を目指そう」
▼山村「俺自身も9月の末、名古屋からシングル3連戦やって、全部負けちゃったけど、俺ら揉まれて揉まれてどんどん強くなるから。俺ら必ずGLEATの夢を俺たちでつかみに行こうぜ」
▼渡辺「この4人だったら絶対できるよ」
