「ドラゴンクエスト」シリーズのムカつくキャラと聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか? 『ドラクエ2』のサマルトリア王子の「いやー さがしましたよ」というセリフはイライラ案件として知名度が高いですが、ほかにも「ドラクエ」界には、さまざまなイライラキャラが登場しました。



『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(スクウェア・エニックス)

【画像】え…胸くそ悪っ! こちらがリメイク版『ドラクエ3』で登場した「性格診断」です(3枚)

性格が悪すぎて不快に感じるプレイヤーが続出?

「もしや キミは ローレシアの おうじではっ!? いやー さがしましたよ」。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』をプレイした人であれば、この「サマルトリアの王子」のセリフにはイラついたのではないでしょうか。「ドラゴンクエスト」シリーズには、ほかにもプレイヤーをイラつかせたキャラが登場しました。

 例えば、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』に登場する「チャゴス」も、イライラキャラとして当てはまるでしょう。チャゴスは「サザンビーク王国」の王子で、シリーズ屈指のわがままなキャラとして有名です。

 イラっとする言動のなかでも、タチの悪さが際立っていたのが「ミーティア姫」との一件でした。ミーティアは呪いによって馬に姿を変えられた「トロデーン王国」の王女です。旅の途中、チャゴスがミーティアの背中に無理矢理乗ろうとするイベントが発生します。

 ミーティアに振り落とされたチャゴスは逆ギレ。ミーティアを鞭で打とうとし、間に入ってきた呪いによって魔物の姿になった「トロデ王」に対してもひるみません。あまりにクズ全開な言動は、多くのプレイヤーを不快にさせ、「嫌われキャラ」として、たびたび名が挙がるようになりました。

 また、期待を裏切る形でプレイヤーをイラっとさせたキャラといえば『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の「テリー」は外せないでしょう。テリーは当初、謎の剣士としてメインイベントでたびたび強者ムーブを見せつけ、「仲間になったらさぞ強いのだろう」という雰囲気を登場初期から醸し出していました。

 しかし、実際に終盤で仲間になると、まったくと言っていいほど使い物になりません。時期に見合わないレベルの低さに加え、自力で習得している呪文や特技もない状況です。そして、多くのプレイヤーが「あんなに強かったのに」とガッカリする事態となりました。



PlayStation用ソフト『アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(スクウェア・エニックス)

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歴史の改ざんに「殺意が芽生える」の声も…

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』の「レブレサック村の村長」も、イラつかせるキャラとして名前が挙がります。『ドラクエ7』は、過去と未来を行き来するシナリオが展開されます。過去へ遡った先のレブレサックという村で、主人公たちは「魔物に姿を変えられた神父を、村人たちがはりつけにする」という事件を目撃します。

 主人公たちが「魔物の正体は人間の神父である」という真実を伝えたことで、村人たちは、村の仲間を痛めつけてしまった自身の行いを深く反省します。一連の事件を石碑に刻む形で記録し、語り継がれて行くはずでした。

 しかし、主人公たちが現代に帰還した後、レブレサック村をのぞいてみると、過ちを記した石碑の内容が改ざんされていました。「村を訪れた主人公たちの正体が魔物で、村人たちは神父のために彼らを討伐した」という虚偽の内容が刻まれていたのです。

 主人公たちはすぐに、真実が記されている本物の石碑を村の村長に突きつけました。すると、村長は慌ててその石碑を叩き壊し、「何ひとつ昔のものは残ってない」と知らないふりをしたのです。村の子供たちが大人のついているうそに気が付き、真実を語り継いでいく意思を見せているのが、唯一の救いです。そういった村長の姿に、ネット上では「胸くそ悪い」「殺意さえ芽生えた」といった声が数多くあがっています。

PlayStation2版『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』:
(C)2004 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/LEVEL-5/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

PlayStation版『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』:
(C)2000 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/HEART BEAT/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved.