ジャンポケ斉藤、抑えられない性欲とギャンブル欲…粗品の「俺なんとかしますから」発言の背景とシソンヌ長谷川の涙のワケ

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二(41)が20代女性に対する不同意性交・不同意わいせつの疑いで書類送検された。現在までの報道内容で、気になる3つの疑問点について解説する。

ジャングルポケット・斉藤、周囲のこれまでの反応の理由

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー、斉藤慎二(41)が20代女性に対し不同意性交・不同意わいせつの疑いで書類送検された件について、10月9日発売の「週刊文春」が続報を掲載した。

記事では、斉藤側は被害女性と同意の上でロケバス内で性的行為に及んだと主張していること、そして10月7日に発表された吉本興業との契約解除の理由が同件だけでなく斉藤の借金問題も絡んでいることが伝えられた。

それらを踏まえた上で、改めて現在までのポイントを3つ挙げて論じたい。

まず注目したいのが、斉藤が抱えているとされる借金の問題だ。

斉藤は重度のギャンブル依存症で、芸人仲間や知人から金を借りてはギャンブルにつぎ込んでおり、吉本興業も治療プログラムを受けさせようとしていたという。

当然、この話は業界内でもよく知られていた。

そこで合点がいくのが「霜降り明星」の粗品が9月30日、自身のYouTubeチャンネルで話した内容だ。

『粗品 Official Channel』の人気企画「1 人賛否」の中で粗品は、斉藤の休養の話題に触れつつ、

「もしこれ見てたら、金でなんか困ってたら言ってください。俺、なんとかしますから」

と呼びかけた。

ちなみに粗品は、斉藤の多重債務の対策を講じようとしていた吉本興業の子会社「吉本ファイナンス」の“利用客”。つまり、ある程度“ワケ知り”で手を差し伸べようとしたと考えられる。

そんな斉藤の方々の借金の貸主の一人がお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうだと、「週刊文春」は報じている。

じろうは記者に対し、大金ではないものの以前はいくらか金を貸し、後に返してもらったと話している。

ここでピンとくるのが、じろうの相方・長谷川忍のリアクションだ。

長谷川は10月7日放送の日本テレビ系情報番組『DayDay.』で、斉藤の書類送検の報道を受けて、

「なにやってんだよ、斉藤」
「売れない時期も一緒にやってて…。バカだなとしか思えないです」

と嗚咽しながらコメント。

ただ、業界内での斉藤のかんばしくない評判が耳に届いていないはずはなく、また相方がかつて金を貸していたことも「まったく知らない」とは言えないだろう。

そう考えると前述の長谷川の発言は、1年後輩の斉藤を更生させられなかった無念さからくるものだったのではないだろうか。

また、「いつかこういう日が来てしまうのではないか」と踏んでいた風にも映る。

ちなみにネット上ではTBS系バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の2018年2月18日放送回の企画「トリオ芸人 、1人抜けてポンコツと2人きりになったらそいつとはコンビ続けない説」が話題になった。

同企画では、斉藤がグループを抜けることになったら、残ったおたけ、太田博久はコンビを続けるのかというドッキリが仕掛けられた(ターゲットは太田)。

その内容が予言的であるとされたが、今となってはまったくの偶然とは思えない。あくまで推察だが、業界内では「十分ありえる話」として企画立案・放送されたようにも感じられる。

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大企業として当然の対応、時限爆弾を抱えていられない

二つ目のポイントは、書類送検が発表された日に吉本興業が斉藤を契約解除したこと。

斉藤側と被害女性側は、性的同意があったか、なかったかの点で主張に食い違いがある。

その詳細が明らかになることを待たずして、吉本興業は斉藤との契約を解除。

それは大企業の体裁を守るだけではなく、どれだけ売れっ子であっても、今後のリスクの方が大きいと判断したからにほかならない。

そもそも斉藤に不貞行為が発覚したのは、これで3度目。

もちろんそれは表沙汰になっているものだけで、斉藤の行ないを見ていると、掘ればザクザクとスキャンダルが出てきそうである。

もっとも大切にするべき妻子を何度も裏切った斉藤は、人間性が問われても仕方がない。

しかも今回は、ロケバスの中での出来事。相手との同意があったかなかったかはいったん置いておいて、新宿の街中という“ほぼ”公衆の面前で、仕事中にそういったことをやらかしてしまうところを見ると、一度欲に火がついたら止められないタイプなのだろう(性欲だけではなくギャンブル欲もしかり)。

たとえ今回の件が嫌疑不十分で不起訴になったとしても、懲りない体質の斉藤がまたいつトラブルを起こすか分からない。

吉本興業としては、そんな“時限爆弾”のような存在は危なっかしくて持っておくわけにはいかなかったのではないか。