ジャンポケ斉藤、抑えられない性欲とギャンブル欲…粗品の「俺なんとかしますから」発言の背景とシソンヌ長谷川の涙のワケ

密室の空間、先輩芸能人の圧力

そして最後のポイントは、被害女性が斉藤に好意を持っていたのではないかという話だ。

たしかに被害女性が斉藤のSNSをフォローしたり、連絡先を交換したりしていたことを考えると、斉藤となんらかのコミュニケーションを図りたかったのは事実だろう。

不同意性交・不同意わいせつが起きたロケバスでは、キス、肉体的な接触などの末、口腔性交があったと言われている。

これらの経緯からSNSでは「同意の上での性的行為だったのでは?」との意見も数多い。斉藤もそのように主張している。

しかし、たとえ被害女性が斉藤に好意を持っていて、キスや軽い肉体的接触を許したのだとしても(もしくは女性側からそういうアプローチがあったとしても)、その先の行為まで望んでいたかは現状疑問だ。

被害女性側としても、好意を持つ相手であればあるほど、ロケバスのような人目につきやすい場所でより深い接触を行なうのには抵抗があるのではないか。

さらに口腔性交というワードもあって、SNSでは「女性側も積極的に行為に及んでいたのではないか」「同意があったのではないか」という意見が見られるが、それは短絡的な発想である。

相手との立場の違い、状況、感情面から女性側が断りづらくなったり、気持ちが追い込まれたりしてそういう行為に応じることは、決して少なくない。密室の空間が圧力になったことも想定される。

なにより芸能界の先輩として、また家庭を持つ身として、どこかの段階で斉藤がストップをかけるべきだった。

ましてや仕事中で、スタッフや共演者がいつ立ち入るか分からないロケバスの車内だ。

そういった点からも、やはり欲に押し負けてしまう斉藤の本質をうかがうことができる。

しかし、それよりも斉藤には家庭があるので、被害女性からなんらかのアプローチがあったとしても、それを優しく断るのが当然の行動だ。

斉藤がすべての上で真に受けてしまった のが、事の発端である。

今後はおそらく、斉藤側が希望するドライブレコーダーの解析などがなされるだろう。

それらの結果次第で、斉藤の人生の行方も大きく変わる。ただ「ジャングルポケット」はすでに、おたけ、太田がコンビとして再出発した。

斉藤は元の場所に戻ることができず、お笑い芸人としては極めて厳しい状況に追い込まれている。

文/ 田辺ユウキ