スーパーフォーミュラのプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)は、11月9日、10日に鈴鹿サーキットで開催される最終ラウンドにおいて、自律走行の車両によるレースリーグ『A2RL』のデモレースを実施すると発表した。
JRPはA2RLを展開するASPIRE社とパートナーシップを締結しており、A2RLの車両もスーパーフォーミュラで採用される『SF23』がベースとなっている(エンジンは異なる)。その縁もあって、JRPは今年4月にアブダビで初開催されたA2RLを日本で開催したい旨を明らかにしていたが、早くもデモンストレーションという形で実現することになった。
AIによる自律走行車両のデモレースを盛り上げるのは、車両開発も担当してきた元F1ドライバーのダニール・クビアト。レースウィーク土曜日の9日にはAI対AIのレースが行なわれるが、翌日は“AI対HUMAN”ということでクビアトがA2RL車両に乗り込むという。
クビアトはレッドブルやトロロッソのマシンでF1に参戦した経験を持ち、3回の表彰台を獲得しているドライバーだ。なおクビアトは、ピットウォークやトークステージにも参加予定とのことだ。
なお、4月にアブダビで行なわれたA2RLの初レースには世界中から8チームが参加。コース上でストップするマシンが出るなどアクシデントもあったが、AI車両はそれを察知して適切に回避するなど、技術力と将来性の高さを見せつけている。そして第2回のイベントは2025年に開催が予定されている。