TOEIC Testsで高得点をとった人はどんな勉強をしているの? 受験者のデータから解説

●TOEIC Tests高得点者の効果的な勉強法



 では、どういった勉強法が高得点取得や実践的英語力につながるのでしょうか。IIBCでは英語学習者の体験をインタビューし、HPで公開しています。

 高得点者の回答では、公式問題集を使って学習した人が多いようです。TOEIC Testsは受験した問題が公開されていないため、問題や形式を練習するためには公式問題集が一番実践に近いといえます。また、日常生活やビジネスの場面を題材にした問題が多いので、TOEIC Testsの問題を徹底的にやり尽くし、継続的に学習をしたことで実際に使える英語力が身に付いたという人も多いようです。

 TOEIC L&Rの公式問題集には、テスト2回分の問題が入っています。問題集を徹底的にやり尽くすためには、例えばそのうちの一回分は解説を読み込んでやり直す、リーディングであれば声に出してみる、リスニングであればシャドーイングしてみるなどの反復練習が有効です。そして、本番前にもう一回分を実践さながらに解いてみる。このような勉強法を高得点者は実践しているようです。

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●4技能別の勉強法実例



 英語力というとリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングという四つの技能から成り立ちますが、技能ごとに勉強するというのは難しいものです。モチベーションを保つためには、自分の興味がある素材を使って学習をすることも有効です。例えば、洋画や海外ドラマ、洋楽などです。また、学習の方法としてはインプットをある程度やったらアウトプットの練習をしてみる、という方法が有効です。

 リスニングの練習としては、自分の興味がある題材や自分が知っている内容を日常的に聞いてみることをおすすめします。スキマ時間などを使って反復して聞きこむことで、内容をつかみ、徐々に聞き取れるようになっていくでしょう。

 リーディングの練習をしていると、知らない単語も出てくると思います。もちろん辞書を引くことは重要ですが、時間がかかってしまうこと、また複数の意味が載っていますので、自分で意味を正確につかむのが難しいケースもあります。そのため、リーディングの練習をするためには、和訳がついている英文を読んでいくこともおすすめします。

 具体的には公式問題集も和訳が載っていますし、和英対訳がついている新聞や小説などを読むのも有効です。正しい翻訳が分かった状態で英語を読むことで自然と頭に入ってきますし、難しい題材であってもチャレンジしやすくなります。さらに、それが自身の興味のある題材であればモチベーションにもつながるでしょう。

 スピーキングの練習は音源がついている素材で話している内容を真似するのがいいでしょう。会話問題などは場面を想起しながら、登場人物になりきって会話を真似てみましょう。

 ライティングにおいては、ビジネスで最も使う機会が多いのがメールやチャットの文面でしょう。TOEIC Testsにおいても、そういった場面を想定した問題が多く出題されます。メールなどのビジネス文章にはある程度定型がありますので、それを真似して書いて覚えていくのが近道といえます。