●実践に生かせる英語学習に向けて
言語を問わず、実際のコミュニケーションにおいては、とっさの反応が必要になります。自分が学んだ英語が実際のコミュニケーションの場ですぐ出るように、反復練習をして身になじませておくことが、実践練習になるといえます。
「継続は力なり」という言葉の通りで、どんな小さな練習でも続けていくことで必ず実力に結びつきます。とはいえ、「1日1時間頑張る」「週末にまとめて勉強しよう」と肩ひじを張る必要はありません。通勤時間でリスニングを聞いてみるとか、スキマ時間でe-Learningを1問だけ解いてみるとか、そういったちょっとの練習を繰り返し、習慣化することが大切です。
また、これもよくある悩みですが、「1年勉強を続けたのに点数が伸びなかった」という声も聞かれます。しかし、落胆することはありません。何もしなければ英語力は落ちてしまうでしょう。仮に1年後、同じ点数を取れているということは、きちんと努力が実り、英語力が維持できている証だといえるでしょう。
「英語が使えるようになりたい」といっても、必ずしも壮大な目標や大変な努力が必要ということではありません。自身のモチベーションを保てる素材を使いつつ、毎日少しずつでも学習を続けていくことが結果的に英語力向上の一番の近道になると思います。(国際ビジネスコミュニケーション協会・高津 誠)(高は「はしごだか」)
高津 誠(高は「はしごだか」)
大手旅行代理店勤務を経て、日本企業の国際化に貢献するために国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)に入団。法人営業、プロモーション責任者を歴任後、2024年度からTOEIC Program公開テストに関するプロモーション部の責任者に着任。