【全日本】立花が手製ベルトプレゼントの女の子にGAORA返り咲き誓う 阿部予告「お前殺す」

 10・22後楽園大会のGAORA TVチャンピオンシップへ向けた会見が10日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・阿部史典、挑戦者・立花誠吾が出席。手製ベルトをプレゼントしてくれた女の子のためにも「この2本のベルトをもって俺は全国を闊歩してやるよ」と返り咲きを誓った。

 9・22後楽園大会で前王者・立花が現王者・阿部をピンフォールし、GAORA王座挑戦を表明して決まった同王座戦。二人がGAORA王座をかけて対決するのは阿部が戴冠した6・24後楽園大会、阿部初防衛戦となった8・17立川大会に続いて3度目となる。

 連敗中の立花にとっては雪辱戦。4ヵ月ぶりの返り咲きを目指す立花はこの日の会見に手製のGAORAベルト持参で臨んだ。そのベルトは9・1福岡大会で熊本の小学1年生の女の子が「アニキがこないだの後楽園で頭が丸まった人と試合して負けて、GAORAのベルトを落として、すごい悲しそうにしてたから、私が作ってきたよ」とプレゼントしてくれたものだという。

 その女の子は立花の敗戦を映像で見て号泣していたという。それを知って奮起しなければ男ではない。「今までの2回はよ、こいつにチャンピオンの気分を味わわせてやろうみてえなところがあったからよ。次こそ本気だよ。マジのマジのマジだ。もう負け犬になんかなんねえぞ。そして、このベルトにかけて俺はそのベルト獲るからよ」と誓ってみせた。

 対する阿部は3度目の防衛戦。立花から知らされた逸話に「俺、子供泣かせるレスラーになってきたか。ちょっと初期設定のイメージとは違うな」とショックを隠せない。立花とは“負け犬たちのレクイエム”と定め、名勝負数え唄化を見据えていたが、「100回お前と防衛するって言ったけど、半年で3回ってなると、ちょっとこのペースよりもっといかなきゃいけないわけでしょ」とややうんざりといった様子。泣かせてしまった女の子への後ろめたさはあるものの、「申し訳ない。それはごめんね。その彼女にとっては10月22日、二度とプロレスを見たくなくなる日かもしれない。だってお前が血だらけになるから! たぶんね、それはわかる。だってお前殺すもん」と心を鬼にして立花を完膚なきまでに葬る構えをみせた。

 「俺はこれからもこのベルトをもって全国を闊歩するよ」と宣言した阿部に、立花も「この2本のベルトをもって俺は全国を闊歩してやるよ」と応戦。「本当に闊歩する。こいつはおそらく言ってるだけで闊歩しないだろうけど、俺はこの2本のベルトをもって闊歩するよ。楽しみに待っとけ。熊本の子のためにもな!」と誓ってみせた。

【会見の模様】

※立花が自作の(?)GAORAベルト持参で先に登場。

▼阿部「え? ベルトできた? 新しく」

▼立花「座れよ、いいからお前。こっち12時に来て1時間待ってんだ。チンタラチンタラどいつもこいつもやりやがって」

▼阿部「GAORA2冠?」

▼立花「これは俺のGAORAチャンピオンシップのベルトだよ。俺が今、持ってる」

▼阿部「ちょっと待って。全然、話わかんないわ」

▼立花「別にこれもう1個持ってきていいよ、立てるやつ」

▼阿部「いやいや」

▼立花「ベルトに優劣つけるのか?」

▼阿部「いや、ないないない。こんなパターン初めてだから。だって挑戦者でしょ?」

▼立花「そうだよ。挑戦すんだよ」

▼阿部「挑戦者の前にベルトあったら話難しくない?」

▼立花「別に難しくねえだろ、お前。俺がお前に勝ったら、そのベルトを俺がもらって、俺が負けたら、このベルトを俺が持って帰ればいいんだよ」

▼阿部「今日、初めて見る人はタイトルマッチだっていって、挑戦者がベルト持ってたら話し難しくない?」

▼立花「そんなバカなヤツいねえだろ」

▼阿部「初見に厳しくない?」

▼立花「初見に厳しいのがプロレスだろ? 冷静に考えろ、お前。大男とか裸のヤツらが殴り合ってんだぞ。意味わかんねえだろ、初見でよ」

▼阿部「その通りだな」

▼立花「だけど面白いのがプロレスなんだよ」

▼阿部「アニキ、今結構いい格言言ったな。さすがだな」

▼立花「立花誠吾だ、あーん」

▼阿部「何回聞いてんだ? この1年で」

▼立花「1年も経ってねえだろ、お前。3ヵ月ぐらいだろ」

▼阿部「なおさらだよ」

▼立花「黙ってろ、俺のターンだからよ」

▼阿部「早く意気込みだって」

▼立花「しゃべんだよ。俺がしゃべってるところに話入ってくるな。立花誠吾だ、あーん。このGAORAのベルト、通算何回目だ? こいつとやるのは。俺が獲られて…俺が防衛戦1回目、俺が負けて、3回目か。2回も負けてるのか俺。今までの2回はよ、こいつにチャンピオンの気分を味わわせてやろうみてえなところがあったからよ。次こそ本気だよ。マジのマジのマジだ。もう負け犬になんかなんねえぞ。そして、このベルトにかけて俺はそのベルト獲るからよ。てめえら、楽しみにしとけ、このヤロー。あーん」

▼阿部「意気込みはいつもと変わらないかな。もう何回目だろうな? この会見もな。新しいのは、GAORAが二つあるってことだよね? これどこで作ったの?」

▼立花「これは俺が作ったんじゃねえよ。これはな、9月1日、お前とアジアタッグ挑戦した時あっただろ。その時によ、試合後にとある熊本出身のちっちぇえ女の子がよ、俺んとこきてよ」

▼阿部「いい話だな、それたぶん」

▼立花「アニキがこないだの後楽園で頭が丸まった人と試合して…」

▼阿部「俺だよそれ」

▼立花「負けて、GAORAのベルトを落として、すごい悲しそうにしてたから、私が作ってきたよって、これくれたんだよ」

▼阿部「俺が悲しませたのか」

▼立花「お前はよ、そんなプロレスして悔しくねえのか? そんな人を悲しませるプロレスしてよ」

▼阿部「いたいけな子供泣かしたんか」

▼立花「そうだよ、お前。親に聞いたらよ、熊本のテレビの前で号泣してたらしいぞ。俺が負けた時によ、大きな声で。小学校1年生になってなかなか泣かなくなってきた子供がよ、大きな声で泣いてたらしいぞ」

▼阿部「俺、そんなレスラーになったのか。俺、子供泣かせるレスラーになってきたか。ちょっと初期設定のイメージとは違うな」

▼立花「そうだよ、お前。俺もびっくりしたよ」

▼阿部「負けるなよ、お前」

▼立花「お前こそ勝つなよ。ふざけんなよ、お前」

▼阿部「10月22日の後楽園、その子供にトラウマ植えつけます」

▼立花「おい!」

▼阿部「申し訳ない。それはごめんね。その彼女にとっては10月22日、二度とプロレスを見たくなくなる日かもしれない。だってお前が血だらけになるから! たぶんね、それはわかる。だってお前殺すもん」

▼立花「お前、今までで一番ストレートに凄惨な試合になること言ってんな」

▼阿部「お前生かすと、100回お前と防衛するって言ったけど、半年で3回ってなると、ちょっとこのペースよりもっといかなきゃいけないわけでしょ。いったんお前のこと殺さないと。だからその子ごめん。俺がお前殺すわ。これ意気込み。あ、俺、昨日までドイツ行ってたんだ。アニキ、お土産。ドイツのソーセージ土産な。結構うまいぞ」

▼立花「ドイツって『パリっとジューシー』って日本語で書いてあるぞ。要冷蔵って書いてあるぞ。日本語で。漢字でな」

▼阿部「円安だからな。アニキ、さすがだな、こんなつまんないボケに対してもちゃんと受け止めてくれるなんて。お前は最高の男だよ。楽しみになったよ」

▼立花「おお、やってやるよ、おめえ、このヤロー。こいつを血祭りにあげるぞ、俺も」

▼阿部「俺にもそんな女の子いたらどうする?」

▼立花「その女の子ともども泣かせてやるよ」

▼阿部「子供の代理戦争だな」

▼立花「そうだよ。代理戦争だよ」

▼阿部「俺はまだ見つけたことないけど…」

▼立花「俺はもう見つかってんだ」

▼阿部「お前の後ろにいる子供ボコボコにしてやるよ」

▼立花「ウィンナー食おうか、しゃべろうか迷ったんだよ」

▼阿部「ホントにそのドイツのウィンナーうまいから」

▼立花「セブンイレブンのマーク書いてあるぞ。プレミアムって」

▼阿部「セブンは結構、世界にあるからね」

▼立花「そうなんだ。いただきます。(食べると)うまー!」

▼阿部「うまいんだよ。待ちきれずにアニキに食べてもらおうと思ってチンしたら、入り時間12時って聞いてたけどさ、(会見が)すごい長かったから食べちゃったんだけど、お湯でボイルしたらプリっと感があるよ。やっぱ日本のソーセージが一番だった」

▼立花「お前、日本じゃねえか!」

▼阿部「あ、言っちゃった! 円安だからな」

▼立花「うめえからいいや」

――さきほど女の子ともども泣かすと言っていたが、後ろめたさはない?

▼阿部「あのう、あります。プロレスってあれでしょ? 子供に好いてもらわないと。先の代に続いていかない(苦笑)」

▼立花「お前一周回りすぎてんだろ?」

▼阿部「俺、最近本当に恥ずかしい話なんだけど、年金をちゃんとまとめて払ったの。やっと。世の役に立とうと思って。でもそれはこれから下の世代が日本を支えていくわけじゃないですか」

▼立花「その話、大丈夫か?」

▼阿部「確かにな。だから俺は子供とかそういう子たちにもっとやさしく生きようと思ってんだよ。子供に道を譲る。70、80の気難しいおじさんなんてどうでもよくて…どうでもよくないか。これまずいな。とにかく子供の方に丁寧にする。これをモットーに生きてるから。子供に泣かれるのはしんどい。でも、このベルトがかかってるから」

▼立花「そうだな」

▼阿部「確かにこれ(手製ベルト)はキャリーが重くならなくていいと思う。これ巡業用だな」

▼立花「おめえよ、ベルト獲った時のことをキャリーの重さで考えてんのか? バッグが重くなること考えてんのか? 俺はこんなヤツにGAORAのベルト巻かせてらんねえよ、お前。俺が獲ったらキャリーなんかに入れないしな。そもそもずっと腰に巻いといてやるよ。それぐらいこのベルトを大事に扱ってやるよ、このヤロー」

▼阿部「その通りだな。確かにな。その通りだわ。前言撤回させてもらいたい。俺はこれからもこのベルトをもって闊歩するよ。全国を闊歩する」

▼立花「闊歩(笑)」

▼阿部「俺だって一応、高校出てるからな。闊歩ぐらいの言葉は言えるよ」

▼立花「お前、そんな言葉知ってんのか?」

▼阿部「闊歩だよ。俺はこのベルトをもって全国を闊歩する。とにかくやりますよ、今回も。なんだっけ? 俺たちの試合って何ていってんだっけ? ウインナー飲み込んでな、ガッとかっこよく言わないといけないとこだからな。俺たちの試合ってなんて言われてるんじゃなくて、なんて言ってるんだっけ?」

▼立花「(ウィンナーが)歯に挟まった…俺たちの名勝負…」

▼阿部「おめえ、ぶっ飛ばすからな。覚えとけよ。俺たちの名勝負(笑) 俺たちの名勝負(笑)」

――今回、GAORAを取り戻したら今後2本のベルトをもって闊歩する?

▼立花「何だ? お前。ニヤニヤしやがって、お前。こいつ(阿部)は意外だけど、おめえが言っても意外性ねえぞ。闊歩に関してはよ。この2本のベルトをもって俺は全国を闊歩してやるよ。本当に闊歩する。こいつはおそらく言ってるだけで闊歩しないだろうけど、俺はこの2本のベルトをもって闊歩するよ。楽しみに待っとけ。熊本の子のためにもな!」

▼阿部「お前、静岡にも、そういう風に思ってる子がいたらどうするんだよ? お前熊本の子だけか?」

▼立花「それは目の前に来てくんねえとわかんねえだろ。俺のこと応援してるのか。もしかしたら俺のこと応援してる風でお前のこと応援してるかもしれない」

▼阿部「そんな計算高い子いるか? そんなスパイみたいな子いるか?」

▼立花「いるかもしんねえだろうが。バカヤロー、人間今どき信用しちゃならねえんだよ」

▼阿部「そうか(笑)」