「ニコンミュージアム」館内レポート。約1,300点の技術や製品を展示

ニコンは、同社の各事業の歴史、製品、技術などを一堂に展示した「ニコンミュージアム」をリニューアルオープンする。2024年10月12日のオープンに先立ち、施設内を報道陣に公開した。

ニコンは本社を東京都港区港南から東京都品川区西大井へ移転し、2024年7月29日より稼働を開始

本社/イノベーションセンター入口

施設概要

  • 名称:ニコンミュージアム
  • 開館日:2024年10月12日(土)
  • 所在地:140-8601東京都品川区西大井1-5-20 株式会社ニコン 本社/イノベーションセンター1階

    交通案内 JR横須賀線、湘南新宿ライン 西大井駅より徒歩約4分

    JR京浜東北線、東京臨海高速鉄道りんかい線、東急大井町線 大井町駅より徒歩約12分

    東急大井町線 下神明駅より徒歩約10分
  • 開館時間:10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
  • 休館日:月曜日、日曜日、祝日および当館の定める日

    ※土曜日が祝日の場合は休館となる。

    ※荒天や交通機関の状況などで、休館や開館時間の変更をする場合があり。
  • 入館料:無料

新しいニコンミュージアムのコンセプトは、「“伝統と革新”の歴史をエピソードとともに」としている。「エントランス」「インダストリー」「コンシューマー」「シアター」の4つのゾーンに分けて、1,300点の技術や製品を展示する。

「インダストリー」ゾーンでは、一般的には馴染みの薄いニコンのBtoB製品を展示。理解しやすいように、「見る」「写す」「作る」「図る」というイメージしやすい4つのブースに分けて展示をしている。

カメラやレンズ、双眼鏡を取り扱った「コンシューマー」ゾーンは、旧ミュージアムを踏襲しつつも、カメラウォールケースの幅は15mから27mに拡大。じっくりと堪能できるように、美術館のようなテイストに仕上げている。

旧ミュージアムとの大きな違いの一つがエピソードへのアクセスで、館内の展示品の中にはキャプションとともにQRコードを設置。このQRコードを手持ちのスマートフォンやタブレットで読み取ると、Instagramの中に格納してあるエピソードを観覧できる。その製品に関連する開発の裏側などを知ることができるようになっている。

ニコンの象徴を紹介する「エントランス」ゾーン

まず最初のエリアはエントランス。ニコンの原点である光学ガラスの歩みの一部を展示。ミュージアムショップを併設し、来館の記念となるオリジナルグッツを販売している。

会場入口

ミュージアムショップ。ニコンようかんなどのオリジナルグッズの購入が可能

ミュージアムショップの様子

ニコンの社名ロゴマークの変遷


光学ガラスを解説

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ニコンの歴史が詰った「コンシューマー」ゾーン

コレクション展示を中心としたメインのゾーンだ。ニコンI型から始まる歴代のカメラやレンズはもちろん、報道や宇宙開発など、幅広い分野で活躍するニコン製品を紹介。創業初期から製造をし続けている双眼鏡や眼鏡の展示も行われている。

歴代カメラコーナー

歴代カメラ約500台を展示

一部のカメラの展示には、QRコードがついている。コードからミュージアムのInstagram公式アカウントにリンクし、さらに詳しい製品の説明を楽しむことができる。


QRコードのついたカメラに注目

左はCOOLPIX 100(1997)、右はCOOLPIX 300(1997)

8mmビデオカメラNikon TRIM VS-GH2

NIKKOREX 8P ZOOM(1961)

Nikon E2(1995)

Nikon FA(Gold)(1984)

F mount lenses

F mount lensesのコーナー。約400台を展示

F mount lensesコーナーの展示は圧巻だ

左はAI Fisheye NIKKOR 6mm f/2.8(1977)、右はAI Fisheye NIKKOR 6mm f/2.8S(1982)

テーマ展示

取材時は一眼レフカメラのFからF3をテーマとした展示が行われていた

タッチ&トライ

「Nikon D4+AD-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」などの実機の体験が可能

タッチ&トライコーナーの「Nikon F3+AI NIKKOR 400mm f2.8S IF ED」。モータードライブを搭載。夢のような組み合わせを体験可能