フェルスタッペン、レッドブルの人材流出を語る「まあ仕方ないよ。でもチームにはまだまだ優秀な人材がたくさんいる」

 レッドブルからはここ最近、多くの主要人物が離脱し、他のF1チームに加入している。天才デザイナーのエイドリアン・ニューウェイを筆頭に、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリー、戦略責任者のウィル・コートネイなど……他にも多くの人材が移籍を決めている。

 このことについて、同チームのドライバーであるマックス・フェルスタッペンは「まあ、あまりうまく対処できなかったね」と語った。

「いつも言っているように、全員が残ってくれればよかったのにね」

 そうフェルスタッペンは語った。

「でも結局、人を引き留めておくことなんてできない。ここにいたくないと思っているのに無理矢理残したって、彼らは失望するだろうし、望んでいることを完全に得ることもできなくなるだろう。だから、彼らにとってはどこか別の場所で新たな挑戦をする方がいいのかもしれない」

「チームにとっては、彼らが残ってくれた方がよかったとしてもね」

「成功したチームはいつもそうだ。人々は彼らを批判し始める。どんなスポーツであっても、それは見られることだ。他のチームから魅力的なオファーを受ける人材もいるし、それが影響している」

 とはいえもちろん、レッドブルに残る人員もいる。フェルスタッペンは、ニューウェイが離脱したとしても、レッドブルにはチームを前進させるのに相応しい体制が整っていると確信。特にテクニカルディレクターのピエール・ワシェとは、強固な関係を築いているという。

「とても良い関係だよ。ピエールと僕は、よく話をするんだ」

 そうフェルスタッペンは言う。

「ファアクトリーにいる時はいつも、彼とミーティングしている。彼はモチベーションに溢れているし、僕も楽しんでいる。色々なことが順調に進んでいるけど、今のところ望んでいるような結果は出ていない。チームとしてそれを好転させることができるかどうかは、僕ら次第だ」

「誰もが、自分が何をしているのか理解していると、僕は信じている。彼らはそれを既に証明しているんだ。他のチームにもすごく優秀な人材がいるけど、それが問題だとは思わない。僕らは間違った方向に進んでしまったから、リセットボタンを押して、別の方向に進むべき時なんだ」

「2人とか3人が、違いを生み出すわけじゃない。集団の問題なんだ。全員が協力し、自分の役割の中でうまく働かないといけない。それが最も重要なことなんだ」