ドゥカティ、2024年マシンの開発は終了? 新プロトシャシー好評もバニャイヤ&マルティンらに供給なし

 MotoGP第16戦日本GP終了時点で、ホルヘ・マルティン(プラマック)とフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は10ポイントの僅差でタイトル争いを繰り広げている。

 日本GPではバニャイヤが完璧な週末を送り、スプリント・決勝ともに勝利。ポイント差をここで11点縮めており、今後のレースでも彼らが接戦を繰り広げることが予想されている。

 

 ファクトリーチームとサテライトチームの争いに対しては、ファクトリーが有利になるといった指摘もあるが、少なくとも今年のドゥカティはバニャイヤにのみアップデートを提供する予定はないようだ。

 先日、ミサノ・サーキットで行なわれたテストで、ドゥカティは新型のシャシーを試した。バニャイヤ曰く良いフィーリングが得られため、実戦投入を望んだものの、契約によって今年中に提供されることはなくなったのだという。

 ドゥカティのファクトリー契約を結んでいるバニャイヤとエネア・バスティアニーニ、そしてマルティン、フランコ・モルビデリの契約では、彼らの内のひとりが得られた改善を、他の3人も利用可能にしなくてはならないとされている。

 そしてミサノ・サーキットで用意されたシャシーは数が足りていないため、実装は2025年型を待つことになったのだ。

「ミサノで僕は新シャシーをテストしたけど、それは僕もホルヘも今年は使えないんだ」

 バニャイヤはそうmotorsport.comに語った。

「というのも、基本的にそういうのはドゥカティの契約によって、2024年型に乗る全員に提供されるべき進化だからだ。でも、残念なことにパーツが足りていなかった」

「僕らのバイクは今シーズンの終わりまで同じままだろう。(新シャシーは)重要なステップだったし、おそらく違いを生み出す上で助けになっただろうから、残念だ」

「でもドゥカティは常にこの点に関して明確だった。2台のバイクは最後まで同じなんだ。このシャシーは来年のドゥカティの出発点になるだろう」

「ドゥカティは僕たちを100%サポートしてくれている。僕のバイクはパーフェクトだし、チャンピオンシップの最後までそうだと確信している」