84.3%の人が「寝起きに疲れ」を感じる理由とは?睡眠の質を高めるカギは「寝返り」 ユニクロ調べ

多くの人が、朝目覚めたときに疲労感を感じているという調査結果が発表された。ユニクロが実施した全国調査では、20代から60代の1,000名のうち、実に84.3%が「朝起きたときに疲れを感じる」と回答。

その中でも約3人に1人は、週に5日以上この疲労感を経験しているという。睡眠の質において、意外な要因として注目されているのが「寝返り」である。スリープトレーナーのヒラノマリ氏は、快適な睡眠のために「寝返り」が重要だと指摘している。


ヒラノマリ氏

寝返りの重要性を知る人はわずか25.3%

今回の調査で明らかになったのは、「寝返り」が睡眠の質に影響を与えることを理解している人が非常に少ないという現状だ。実際、「寝返りが睡眠に良い影響を与えることを知っている」と答えた人はわずか25.3%で、残りの74.7%の人はその重要性を認識していなかった。

ヒラノ氏によると、寝返りには寝具と体の間に溜まった空気を入れ替えたり、体を同じ姿勢で長時間固定しない役割があるという。特に現代の生活では、長時間座ったままパソコンやスマートフォンを使用することで体が硬直しやすくなり、その状態で睡眠に入るとさらに体に負担がかかる。寝返りを打つことで、これらの体のこわばりを和らげ、質の良い睡眠を確保できるという。

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理想の寝返り回数は「20回前後」

調査では、理想的な寝返りの回数についても質問が行われた。その結果、「1晩に5回以下が理想」と考える人が52.2%で最も多かった。しかし、ヒラノ氏によると、実際の理想的な寝返り回数は「20回程度」であり、一般的な認識との差が大きいことがわかった。この誤解は、静かな睡眠が良いという固定観念に基づいていると考えられるが、実際には適切な寝返りを打つことが重要だそうだ。

睡眠時の動きやすさを考える上で、寝具や服装が大きな影響を及ぼすことも見逃せないポイントだ。特にパジャマの「伸縮性」や「ゆとり」は寝返りを打ちやすくし、快適な睡眠をサポートするとされている。しかし、寝具にこだわる人が多い一方で、就寝時の服装にまで気を配っている人は全体のわずか5.8%であることも、今回の調査で明らかになった。