初めて福井駅に行ってみたら、凄まじいことになっていた

・北陸DC

これは何なのか? 福井駅は常時このテンションなのか? さすがにそのようなことはなく、じつはこの日は北陸三県をお得に観光できる「北陸デスティネーションキャンペーン(北陸DC)」の初日だったのだ!

北陸DCとは福井、石川、富山の自治体とJRグループ、そして旅行会社が一丸となって仕掛ける大型の観光キャンペーン。期間は2024年10月1日から12月31日までだ。

JRも参画しているということで、敦賀~城崎温泉間に「はなあかり」という新しい観光列車がデビューしたり、21日前までの予約で新幹線eチケットの50%割引で東京~福井・金沢・富山間を利用できる「eチケット早特21」の販売など、列車関連でもお得&楽しい企画が実施されているぞ。

他にも各種旅行関連企業の参画で特別な企画や割引が実施されたり、駅レンタカーが安くなったりと、どれも観光するなら利用しない手はない凄まじい種類のキャンペーンのラッシュ。

紹介しきれないので、詳しくはJRのキャンペーン用のページや、北陸DC公式サイト、あるいは北陸DCのプレスリリース(PDF)をご覧いただきたい。

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・恐竜

さて福井と言えば、ぶっちゃけ、東京には恐竜の話しか届かない。渋谷のストリートで福井についてインタビューしたら、恐竜しか出てこなくてもおかしくない。

でも福井県さん、こういうパターンだと「実は福井は恐竜だけではない!」みたいな感じで、知られざる魅力を一発目にカマして意外性を……

担当者「福井と言えば、やはり恐竜!」

恐竜かい! ストレートすぎるだろ。もう少し変化球とか使ってもいいんですよ? 駅前の恐竜は都民どころか全国のネット民が知るところ。毎年冬にSNSで、氷河期が来たってバズってますもん。

駅前にいるティラノサウルスとトリケラトプスと、2007年夏に勝山市で発見され日本で初めて学名が付けられた竜脚類のフクイティタンでしょう?

担当者「フクイティタンもいますが、まずは新しい恐竜をお見せしますよ……!」

不敵にほほ笑む担当者に連れられて向かった先に居たのはスコミムス。チョイスが渋いと思ったら、福井県ではスコミムスと同じスピノサウルス科の恐竜の、歯の化石が発見されているそう。

そして福井駅前のいくつかの大きな恐竜のモニュメントは動く。私は全て普通の像だと思っていたのだが、一部はロボットだったもよう。

スコミムスは9月30日から稼働し始めたばかりで、駅周辺の恐竜のモニュメントとロボットは、これをもって計23体になったという。

数体いるだけだと思っていたが、23体ってマジかよ……! ストレートすぎると言ったが、対処不能な剛速球ならストライクを取れるみたいな脳筋プレイだ。

そのうち人間より恐竜を多くするつもりじゃないかと危惧したが、いちおうで現時点で予定していたものはスコミムスが最後ということらしい。しかし今後どうなるかはわからない。

駅の屋上広場にも恐竜がいる。ガラス越しに新幹線のホームが見えるようになっており、フクイティタンの映えスポットや

フクイベナートルの……

唐突な越前ガニPR!! 油断も隙もないな……。

ちなみに、福井県が力を入れまくっているこれら恐竜の誘引力は侮れない。県の担当者によると、北陸新幹線の延伸に伴い、小学生くらいの子供を持つファミリー層の来訪が増えたそうだ。

恐竜博物館がそれを牽引しているのではないかと考えているそう。わからなくもない話だ。小学生はだいたい恐竜が好きな習性を持っている。

親からしても興味の対象として好ましく、小さい子供が博物館に行きたがれば、それは家族総出で来ることになる。観光資源としての恐竜は、けっこう強いのかもしれない。