1889年に創業し、130年以上の歴史を誇るアメリカが産んだジーンズブランドであるLee。数多くのマスターピースを生み出したLeeが今季、「カウボーイジャケット」と「ライダースジャケット」を“革ジャン”仕様へと進化させる。そこで革好き編集者のモヒカン小川が一足先に着用レビューを行ったぞ!

ワークウエアを起源とする旧きディテールを忠実に落とし込み再現! LEATHER COWBOY JACKET

1931年に誕生したLeeの名作モデル「カウボーイジャケット」をベースに、ベジタブルタンニン鞣しのカウレザーで仕上げた一着。“片ポケ”や“フロントプリーツ”、“シンチバック”といった往年のディテールはそのままに、上質なレザーの質感とエイジングが楽しめる逸品。9万9000円

美しくも特徴的なラウンド形状のフラップデザインを持つ片ポケもしっかりと再現。もちろん“LEE”刻印の銅リベットで補強されている。

カウボーイジャケットの特徴のひとつである、着用時のフィット感を調節するシンチバックもオリジナルの雰囲気をそのままに再現される。

特徴的な1930年代のディテールである「Lee COWBOY」の名が刻印されたドーナツボタンを使用。フロントプリーツもしっかりと再現!


モヒカン小川|Lightning本誌でお馴染みの革好き編集者であるモヒカン小川。10月5日にはプロデュースする「レザーズデイ」も控えており、秋冬シーズンは革関連の仕事で滅法忙しくなる、自称季節労働者である

Mohawk’s Recommend/ワーク由来のシルエットだからゆったりな着用感!

「革ジャン業界でもこのカタチをオマージュしたモデルがいろいろなブランドからリリースされているけど、本家のLeeがリリースするのか! まさに本物じゃないか。ベジタブルタンニン鞣しのカウレザーも柔らかい革質だから袖通しも良くて動きやすいかも。やっぱり元々がワークウエアに由来しているから動きやすいゆったりシルエットになってるな。ディテールも凝った作りなんだよね。特にさ、先端が尖ったようにラウンドした独特な形状のポケットフラップもしっかりと再現してるし。シルエットからディテールまで忠実に再現するのは、Leeの本気の現れだよね。革ジャン好きにとってこのレザーカウボーイジャケットは今秋の注目アイテムになると思うよ!」

ゆったりとしたサイズ感は、デニムジャケットがまだワークウエア由来であった頃の名残。オーバーサイズの着こなしも楽しめる。

ベジタブルタンニン鞣しのカウレザーは身体に馴染みやすい革質なので、ストレス無く着用できる。茶芯なので経年変化も期待大!

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1940年代に誕生した不朽の名作スリムジャケット「101-J」がベース! LEATHER RIDERS JACKET

現代に受け継がれるLeeを代表する名作「101-J」を、ベジタブルタンニン鞣しのカウレザーを使いレザー仕様にアレンジ。オリジナルのヴィンテージ感はそのままに、レザーならではの重厚感と耐久性をプラス。ウエスタンスタイルのディテールもしっかり踏襲するのが魅力だ。9万9000円

丸みを帯びた2ポケットは、カウボーイ達が乗馬中に反対側の手でも簡単にポケットの中にアクセスできる様に若干内側に傾斜している。

風の侵入などを防ぐためにウエストバンド部分のフィット感を調整することができるサイドアジャスター仕様もしっかりと再現している。

ボタンホール部分には、ヴィンテージ と同様にジグザグステッチが入っている。同様にボタンも「Lee RIDERS」刻印の物を使用する。

Mohawk’s Recommend/身体にフィットするシルエットはスタイリッシュ!

「こちらは101-Jのライダースジャケットを元にした革ジャンか。やっぱり内側に傾斜した2つのフロントポケットがこのモデルの特徴的だよね。カウボーイが着るためのウエスタンスタイルだから、着丈が短めで広めに取られたウエストバンドと太いアームなんだけど、立体的なパターンなので身体に心地よくフィットするのもいいよね。オリジナルのヴィンテージと同様に、実際に着てみるとこのフィット感が分かるはず。デニムジャケット感覚でジーンズに合わせて王道のアメカジスタイルで着こなしても様になるけど、せっかくのレザー仕様になっているから、現代的なスタイルで、綺麗めなスラックスとか細身のスキニーパンツと合わせても雰囲気が出せそうだよね」

101-J RIDERS JACKETに使われた数々パーツも、変えることなくしっかり落とし込んでいるのは、本家ならではの所業だ。

ウエスタンスタイルのデニムジャケットとして誕生した経緯もあり、身体にフィットするややスリムなシルエットとなっている。

【DATA】

Lee(エドウイン・カスタマーサービス)

TEL0120-008-503

https://lee-japan.jp

(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)