東京ドーム (C)週刊実話Web

読売ジャイアンツが球団創設90周年のメモリアルイヤーにリーグ優勝を果たした。就任1年目で結果を出した阿部慎之助監督(45)が着手しなければならないのは、クライマックスシリーズ、日本シリーズの対策だけではない。

巨人が優勝を決めた9月28日の深夜、坂本勇人(35)、岡本和真(28)、浅野翔吾(19)らが日本テレビ系のスポーツニュース番組に生出演。そこで“爆弾発言”が飛び出した。

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坂本が、浅野について聞かれたときのことだ。9月21日の広島戦で逆転負けにつながるエラーを犯した際、「これくらいでへこたれていたら、ジャイアンツのレギュラーは務まらない」と、フォローしたことを明かし、坂本がこう言い放ったのである。

「和真がメジャー行っちゃうかもしれないし」

さらなる成長を期待しての意味合いだが、「メジャー」のワードが出た瞬間、微妙な間が生じた。

当の岡本はノーリアクションだったが、思い当たるフシもないわけではない。

「9月7日、東京ドームでのDeNA戦にメジャースカウトが大挙していました。彼らの来日の目的は、翌8日に登板する佐々木朗希を見るためですが、わざわざ巨人戦まで視察していましたからね」(野球関係者)

ライバル球団の主砲強奪計画

阿部巨人にとっては一大事。岡本がいなくなればダメージは大きく、オフの大型補強も必須となる。

「FA(フリーエージェント)の権利を行使すれば、去就が注目されているスラッガーは巨人の大城卓三(31)と、阪神の大山悠輔(29)の2人です」(ベテラン野球記者)

大山は「伝統球団の主砲」にやり甲斐を感じているというが、巨人も伝統球団だ。狭い東京ドームを本拠地にすれば、本塁打量産となる可能性も出てくる。

「昨年オフ、今季中の国内FA権の取得を見越して、阪神は複数年契約を提示しました。それを辞退した時点で『出る意思がある』とみられています」(同)

周囲からは「タテジマ愛が強い」との意見も多く聞かれたが、本人はここまでノーコメントを貫いている。

「阪神では、大山のほかにも青柳晃洋(30)、坂本誠志郎(30)、原口文仁(32)、糸原健斗(31)らもFA権を取得したので、慰留交渉で大忙しです」(在阪記者)

ライバル・阪神の主砲強奪に失敗したら、来季開幕戦は確たる4番が不在という事態にもなりかねない。

阿部監督のオフは「大山注視」となりそうだ。

「週刊実話」10月24日号より