高い解像度と、研ぎ澄まされた軽さ
MeganeX superlight 8Kのスペックは研ぎ澄まされており、必要な部分には高スペックを奢り、削れる部分は『superlight』の名の通り、とことんまで削られている。
重さはわずか185gの軽量なのに、片目4K/90Hz/10bit対応のマイクロOLEDパネル(両目7104×3840、2727万ピクセル)と、はVision Proをしのぐ解像度。
Panasonicが独自開発したパンケーキレンズとの組み合わせで、非常に薄く軽量なのに優れた体験を提供する。
軽量とはいえ、電動IPD調整機構、左右独立したダイヤルによるピント調整機構、デュアルマイクは装備する。逆に、AR機能は不要と割り切り、外部カメラは持たない。また、イヤフォンやスピーカーなども別途用意する人が多いだろうということで、装備されていない。潔い思い切りだ。
AR機能を利用しない代わりに、簡単にフリップアップできる構造になっている。たとえば、パソコン側でUnity/Blenderを使って開発しているユーザーなら、パソコンを使う時にはフリップアップすればいい。
後頭部のバンドも重い調整機構を省き、シンプルな張力を利用したバンド(バックルで調整は可能)。寝転がったり、ゲーミングチェアに頭をもたせかけた使用でも、後頭部が痛くなったりしない。
まさに、VR Chat廃人のためのデバイスだといえる。
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協力関係にあるPanasonicが持つto Bのニーズ
一方で、協業してるPanasonicがto Bで提供する利用用途は少し異なる。
to Bでは純粋に業務用途で、3D CADを使っての開発や、シミュレーションに使ったり、ハイエンドのシミュレーションに使ったり、イベントや博物館での展示に使ったりという用途があるらしい。
こちらも利用シーンは明確になってきており、限られた数とはいえ確実な市場が見込めるそうだ。
多少高価でも、長時間装着できる軽さと、高精細なVR映像にはニーズがあるのである。
実際、タッチ&トライで、NeoRealXが撮影した11Kの360度映像をPanasonicのVR制作システムで圧縮したコンテンツを見せてもらったが、木々の葉っぱのディテール、森の中を舞うチリが表現する空気感は圧巻だった。