HBOオリジナルシリーズ「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」
マット・リーヴス監督の映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を観て「またバットマン !? 」という世代と、新たな手法で魅せるDCコミックス作品に唸った世代と、観客層が移行しつつある「バットマン」作品群。生誕85年というから日本発のゴジラ並みに今後も新クリエイターたちが果敢に挑戦し、どんどん新シリーズを誕生させ業界を潤わせていく予定のようだ。「マット・リーヴスって誰?」という方もいるかもしれないが、彼はJ・J・エイブラムスとともに数々のヒット作を手掛けてきた監督兼プロデューサーでミレニアム世代などから人気がある。映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の続編は2025年に公開されることが発表されている。内容は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でリドラーをはじめとした強者たちの背景が露わになったように、それらに注目した新境地が描かれる予定。その過程で配信シリーズとして立ちあがり企画がまとまったのがオズ・コブ、通称“ペンギン”の物語。
マット・リーヴスはエグゼクティブ・プロデューサーとなり、クリエイターで抜擢されたのがアメリカ人女性ライター件プロデューサーのローレン・ルフラン。そして『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でオズ・コブ役を助演したのが、コリン・ファレル。プロステティックの特殊メークと巨体ボディースーツで足を引き摺るオズは、ギャング親分に従いながらも、ゴッサムシティを庶民に帰すためにその権力を乗っ取る野望を持ちはじめ、危ない綱渡りに命をかけていく話。そのオズの世界を広げるために、ローレン・ルフランはカラフルな登場人物を創造し、現在、8エピソード中3作目が放映され、HBO視聴率ナンバーワンで大ヒットしている。コリン・ファレル演じるオズのたった一人の強烈な母親や、ジョーカーとおなじアーカム精神病棟からリハビリして帰ってきたサイコパスな元ギャング・ファミリーの娘ソフィア・ファルコーネ(のちのハングマン)など、女性キャラクターの存在感がかっこいいのもこのシリーズの魅力の一つ。
記者会見では、コリン・ファレルが「(ティム・バートン監督映画の『バットマン リターンズ』でペンギン役を演じた)ダニー・デヴィートとも、役作りやどちらのフィギュアがかっこいいか、なんて電話で話したんだよ」とジョークをとばし、笑顔の絶えない会見で、秋の収穫で忙しいアカデミー賞前哨戦取材シーズンの開幕に記者たちを喜ばせていた。
文 / 宮国訪香子
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
理不尽なこの世の中の代弁者として祭り上げられたジョーカーの前に、突然現れた謎の女リー。世界へ狂乱が伝播していくなか、孤独で心優しかった男の暴走はどこへ行き着くのか? 彼は悪のカリスマなのか、ただの犯罪者か。
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公開中
公式サイト JOKERMOVIE.JP
HBOオリジナルシリーズ「THE PENGUINーザ・ペンギンー」
世界興行収入約8億ドルを記録したマット・リーヴス監督による大ヒット作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』シリーズ。『THE PENGUINーザ・ペンギンー』は、そのスピンオフシリーズとしてコリン・ファレル演じるオズ・コブ(通称「ペンギン」)を主軸にしたストーリーとなり、全8話で展開する。
製作総指揮、監督:クレイグ・ゾベル
製作総指揮、脚本、ショーランナー:ローレン・ルフラン
出演:コリン・ファレル、クリスティン・ミリオティ、レンジー・フェリズ、マイケル・ケリー、 ショーレ・アグダシュルー 、ディードル・オコンネル、クランシー・ブラウン、ジェームズ・マディオ、スコット・コーエン、マイケル・ゼゲン、カーメン・イジョゴ、テオ・ロッシ
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