スープは超絶不透明な濃密濃厚さ! 期待が高まる
目の前にやってきた、ツキノワグマの中華そば。もはやビジュアルからして大自然を感じる。この白い大雪山はツキノワグマの脂身だろうか。スープは味噌煮込みうどんと言っても過言ではない超絶不透明な濃密濃厚さ。ここでも期待が高まる。
このツキノワグマの中華そばには、内容に関する解説文が添えられていて、そこにはこう書かれている。
<ツキノワグマの中華そばの解説文>
「熊を召しあがるお客様へ 畜養された肉にはない香りがあります。細心の注意を払っておりますが肉や脂に熊の毛が混入する場合があります。希少種で入手困難、仕込みに時間がかかるので不定期提供となりますが どうぞこの貴重な体験をお楽しみください キッチンきらく」
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あまりにも芸術的な盛りのツキノワグマの中華そば
畜養された肉にはない香り、そうか、ラーメンが目の前に出されたときに感じた薫り高さは、ツキノワグマ特有の大自然の薫りだったのか。あまりにも芸術的な盛りのツキノワグマの中華そば、美しすぎて崩したくない気持ちもあるが、まずは麺をサルベージしてすする。
……ああっ! いい。これいい。ベースに慈愛ともいえる旨味と塩味がある上で、最初に味覚を訪れたのは「心地よいほのかな苦味」。なんか無限にすすれそうな、絶妙なおいしさがそこにある。そしてその苦味が濃くを引き立てる。すべての「味」がそれぞれの「味」の引き立て役に。