ブラジル大統領、セレソンの“国内組劣勢”に不満「海外組がより優れているわけではない。ここにいる選手たちにチャンスを」

 ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領が、代表選考にずばり物申した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 セレソンの愛称でお馴染みのブラジル代表。そのメンバーの大半は海外組だ。アリソン・ベッカー(リバプール)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)ら欧州の名門で活躍する選手で占められている。

 コリンチャンスの大ファンで、サッカー愛好家のルーラ大統領は、そうした“国内組劣勢”の現状を苦々しく思っているようだ。ラジオのインタビューで、ブラジルサッカー連盟のエドナルド・ロドリゲス会長に、地元に目を向けるよう働きかけたと明かした。

「海外にいる選手が国内の選手より優れているわけではない。ブラジルには(海外にいる選手と)同じ質の良い選手がいる。だから、ここにいる選手たちにチャンスを与えるべきだ」
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 ルーラ大統領はまた、偉大なガリンシャやロマーリオに匹敵するような、海外組の真のスターはいないと主張。「まだスターではない若手が大勢いるだけだ」と言い放った。

 なお、北中米ワールドカップの南米予選で大苦戦を強いられているブラジルは、現地時間10月10日にチリと対戦。開始2分で先制を許すも、2-1で逆転勝利を収めた。得点者はルイス・エンリケとイゴール・ジェズス。ともに所属クラブは、リオデジャネイロに拠点を置くボタフォゴだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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