2024年10月13日、北中米ワールドカップのアジア最終予選を戦う日本代表が15日のオーストラリア戦に向けて全体練習を実施。メディアに公開された冒頭約20分のトレーニングで存在感を示していたのがベテランの長友佑都だ。
9人3組に分かれたロンド(複数人でのパス回し)、前田遼一コーチ、板倉滉、菅原由勢、遠藤航、堂安律、藤田譲瑠チマ、鎌田大地、関根大輝のグループに入った長友はそのロンドの最中に相変わらずインパクトのある言葉を連発した。
「鎌ちゃん、何してんの!!!」
「遼ちゃん、何してんの!!!」
「由勢、そうそう!!!」
「遼ちゃーーーん!!!」
前田コーチにも遠慮しない声がけで場を盛り上げる長友は自分が失敗すると「ノーーーーーーー!!!」と雄叫びをあげる。”魅せる”という意味で、長友はもはや“ロンドの王様”と言っていい。
9月の連戦に続き10月のサウジアラビア戦でもメンバー外だった長友の、それでも腐らずチームを鼓舞する姿は頼もしい。ここまで経験を積み重ねてきたからこそできる振る舞いであり、簡単に真似できるものではない。
きっと胸中穏やかではないはずだが、そういう素振りを一切見せずに練習に取り組む。長友は真のプロフェッショナルだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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