『AEWレッスルドリーム』が現地時間12日、ワシントン州タコマで行われ、ブライアン・ダニエルソンがAEW世界王座から陥落。ジョン・モクスリーが約2年ぶり4度目の戴冠を果たした。
ダニエルソンは10・2ダイナマイト5周年記念大会でコンチネンタル王者・オカダ・カズチカとのダブルタイトルマッチに勝利。試合後、古巣ブラックプール・コンバット・クラブのクラウディオ・カスタニョーリ、PACに襲撃され、モクスリーが挑戦を表明。この日、元盟友を迎え撃った。
モクスリーはダニエルソンがテーピングを施した首を徹底攻撃。女性マネージャー、マリーナ・シャフィールもヒザ蹴り連打で介入する。さらにモクスリーはアンビルエルボー、両手を取ってのストンピング連打と荒々しい攻撃を連発。鉄階段にダニエルソンの頭部を押しつけながら踏みつけ、むき出しの床にパイルドライバーを狙い、ダニエルソンがリバースしても、テーピングを引っぺがして首に噛みついた。
ダニエルソンもモクスリーをコーナー逆さ吊りにし、噛みつき攻撃でお返し。キック連打、顔面への低空ドロップキックを浴びせる。さらにスパイダージャーマンでモクスリーを叩き落とし、ダイビングヘッドバットを発射したが、あえなく自爆。モクスリーがカーブストンプで逆襲し、ブルドッグチョークで絞め上げた。
耐えたダニエルソンはエルボー合戦で渡り合ったものの、後頭部に手を当てて動きが止まってしまう。それでもエルボースマッシュ連打、フライングラリアットと意地の攻勢。左右のミドルキックを連打し、顔面蹴りをぶち込む。マリーナが介入するとレフェリーから退場を命じられた。
デスライダーを阻止したダニエルソンはブサイクニーを発射。お返しとばかりに両手を取ってのストンピング連打を浴びせると、レベルロックで捕らえた。耐えたモクスリーが場外に逃れても、トペで突っ込んだものの、キャッチしたモクスリーがむき出しの床にデスライダーを敢行した。
それでもダニエルソンは2カウントで返して粘ったが、モクスリーはアンビルエルボー乱打で追い討ち。スリーパーで捕らえたが、逃れたダニエルソンは再びレベルロックに持ち込む。リーガルプレックスで追い討ちをかけ、再びブサイクニーをぶち込んだが、モクスリーも3カウントを許さない。ラリアットを連打すると、デスライダーで突き刺した。
勝負あったかに思われたが、ダニエルソンは1カウントで意地のキックアウト。場内が沸きに沸く中、モクスリーはゴッチ式パイルドライバーで真っ逆さま。ブルドッグチョークで絞め上げた。もがくダニエルソンを胴締め式で捕らえて激闘に終止符を打った。
大ブーイングの中、ダニエルソン政権に幕。モクスリーが2022年11月以来、約1年ぶりのAEW世界王座獲りを果たした。試合後、クラウディオ・カスタニョーリ、PACとともにダニエルソンを暴行しようとすると、ダービー・アリンが登場。BCCの面々がリングを降りたが、ウィーラー・ユウタがブサイクニーをぶち込んだ。
ダニエルソンと共闘を続けてきたユウタだったが、BCC復帰を決意したようだ。アリンが手錠でコーナーにつながれる中、ユウタはビニール袋をダニエルソンの頭にかぶせて窒息寸前に追い込んだ。そしてカスタニョーリがダニエルソンの首にイスを引っかけると、トドメとばかりにカーブストンプで踏みつけた。グッタリしたダニエルソンは担架に乗せられ、怒号とブーイングの中、レッスルドリームの幕が下りた。