日本代表は10月15日に埼玉スタジアム2002で開催される北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で、難敵オーストラリアと対戦する。
ここまで日本は3連勝、14得点0失点でグループCの首位を爆走。1勝1分け1敗で2位の相手とは5ポイント差をつけている。
オーストラリアのメディア『ROAR』は10月13日、「完璧な日本はワールドカップ予選でオーストラリア代表を圧倒するはずだが、サムライブルーには弱点がある」と題した記事を掲載。「オーストラリアは中国に3-1で勝利し、ワールドカップ出場の望みを再びつないだ。ワールドカップ予選再開前に信頼性が疑問視されていたトニー・ポポビッチ新監督にとって、これは明るいスタートとなった」としつつ、森保ジャパンについて、こう評している。
「オーストラリアの次の対戦相手は日本であり、はるかに強い相手だ。現在、無敗記録と完璧な得失点差で首位に立っている日本は、ワールドクラスのスター選手を多数擁する、手強い相手である。サウジアラビアとのアウェー戦で2-0の勝利を収めた日本は、サウジアラビアの地で初めて得点して勝利したが、これは日本がますます強くなっていることの証である」
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そのうえで、「とはいえ、日本に弱点がないというわけではない。オーストラリアが日本での初めてのアウェー戦勝利を望むなら、日本にどんな弱点があってもそれを利用しなければならない」と主張。「サッカー界における日本の台頭について語るときにほとんど見落とされがちな重要な側面の一つが、ドイツの影響だ」と綴った。
同メディアは、日本サッカーが古くからドイツの影響を受けていると指摘。「日本がサッカーの発展の過程でドイツを多く模倣したことを考えれば、日本の弱点のいくつかはドイツの弱点とも似ている」とし、こう続けている。
「日本は勤勉さ、規律、組織力を重視しているのが強みだが、柔軟性の欠如などロボットのようなアプローチによる代償もあり、これがアジアで圧倒的な強さを見せているにもかかわらず、ワールドカップで苦戦を強いられている理由でもある」
記事は「さらに、日本の選手は個々にミスを犯す傾向もあり、それはアジアカップ2023で日本が準々決勝で敗退したときや、カタールW杯でクロアチアのイバン・ペリシッチに対するマンマークの悪さが日本の希望を打ち砕いたときにも見られた」と見解を示している。
「現時点で日本に勝つのは非常に難しいことは明らかだが、不可能なことは何もない。日本は無敵ではないので、オーストラリア代表が番狂わせを起こすには、柔軟性の欠如やマンマークの弱さといった弱点を突くことが必要だ」
そして、「オーストラリアは、耐久力、冷静さ、プレッシャーへの抵抗を重視する戦術を採用する必要がある。オーストラリアは、厳格な規律、効率性、組織力を持って、日本に勝つためにドイツがプレーしたようなプレーをすべきだ」と結論づけている。
日本代表は、いまや欧州のトップリーグで、最先端の戦術でプレーする選手を揃えている。規律に忠実に従うだけで、柔軟性や主体性がないというのは、あまりにぞんざいな意見だと思われる。いずれにしても、付け入る隙はあるとみているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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