レアル・ソシエダの久保建英は、開幕からチームが絶不調に苦しむなか、孤軍奮闘ともいえる活躍を見せている。
実際、今シーズンの公式戦(11試合)で挙げた2勝は、どちらもこのレフティが決勝点を挙げている。
日本代表合流前の強豪アトレティコ・マドリー戦(10月6日開催)でも、キレキレの突破を何度も披露。1-1のドローに終わったものの、調子の良さを窺わせた。
本人も、「僕自身のコンディションは今、一番いいんじゃないですか。めちゃくちゃ調子はいいです」とコメントしていたなか、その4日後に行なわれた日本代表のサウジアラビア戦ではスタメンを鎌田大地に譲り、ベンチスタート。88分からの出場となった。
15日にはオーストラリア戦も控えており、コンディションが考慮された可能性もあるが、クラブで結果を残している久保でも、9月のバーレーン戦に続いて、先発できないのは、それだけ人材が豊富だからだ。
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13日の練習後の取材で、日本代表の選手層の厚さについて質問を受けた久保は、「この前、長友(佑都)選手と話してたのは…」と切り出し、こう回答した。
「相手が僕らの分析をしたときに、メンバーを見たら、みんなヨーロッパでやってるね、とかそういう話にはなるのかなという話をしてましたけど」
「僕らの個人個人を客観的に見たときに、本当に昔と比べると、どんどんレベルの高いリーグで、レベルが高いチームメイトとライバル争いを経験している選手が多数いるわけで、その土台の部分が、たぶん一つレベルがランクが上がっているのかな。外から見たときに相手はそう思うんじゃないかなと思う。それが慢心に繋がるわけじゃないですけど」
新機軸の3-4-2-1の中でも、久保が違いを出せるのは、中国戦で証明済み。オーストラリア戦での活躍に期待が懸かる。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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