J3で首位を独走していた大宮は10月13日、J3第32節で福島とホームで対戦。浦上仁騎、泉柊椰、石川俊輝の得点で、大宮の長澤徹監督が「殴り合い」と表現した一戦を3-2で制した。
この結果、残り6試合で3位富山との勝点差を21まで離し、J2への自動昇格圏内の2位以内を確定させた。
1年でのJ2復帰を決め、キャプテンの石川は「正直、1試合も楽な試合、簡単な試合というのはなかったですし、どの試合も紙一重でした」と、目を赤くし、安堵の表情を浮かべた。
「昨季は、あれだけ勝てないどん底を味わいました。だから、ここから。本当に這い上がっている最中なので、歩みを止めてはいけないですし、歩みを止めている暇は僕たちにはない」
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昨季のJ2で21位に終わり、降格した悔しさは今でも忘れられないという。
「やっぱり、去年のあの景色は忘れられないですし、もう二度と同じ思いをしないためにも、上を目指し続けるしかない。それはブレずに続けていきたいです。まだまだ個人としてもチームとしても成長過程だと思います」
その一方で、今季に掴んだ手応えもあるという。
「もう本当に日頃の練習でお互いが上手くなりたい、強くなりたい、試合に勝ちたい、競争相手に勝ちたい、という意識の中でやれていることが1番。
その意識がなければ試合の最後の場面で1歩は出ないですし、『このぐらいでいいや』と済ませていたら、それが試合では勝点に直結してしまいます。そういった細かいところの追求は、日々、お互い言い合える環境になってきています。
そこは引き続き今以上というか、ブレずにやっていきたい。昇格が決まったからといって緩んでしまったら、積み上げてきたものというのは本当に一瞬で崩れてしまうので、そこは積み上げ続けていきたい」
33歳の主将は走り続ける。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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