『God Bless DDT 2024 TOUR in FUKUOKA』が13日、アクロス福岡で行われ、“しゅんまお”MAO&勝俣瞬馬が梅田公太&松永智充組を退け、KO-Dタッグ王座2度目の防衛に成功した。

　2014年のDNA旗揚げ戦でデビューした梅田は、2019年にDDTを退団してフリーとなり、現在は九州を拠点に活動中。MAOにとっては“一番怖い先輩”で、勝俣にとっては“一番怖い後輩”という存在だ。当初、この一戦はノンタイトル戦だったが、しゅんまおが「いつでも誰とでもどこでも防衛戦をやる」と発言したのを今林久弥GMが聞き逃さず、タイトル戦に変更された。

　試合前、王者組の要望を挑戦者組が受諾し、急きょ「エニウェアフォールマッチ」で行われることになった。しゅんまおはMAOがラ・ケブラーダ、勝俣がトペ・コンヒーロを同時発射。大場外戦に発展し、リングに戻ると梅田が強烈なキックで勝俣を追い込めば、MAOは梅田にハリウッドスタープレスを繰り出した。

　終盤には勝俣と梅田がラダー上でエルボー合戦を展開。MAOが場外にテーブルをセットし、その上に松永を寝かせると、勝俣がリング上のラダー上からサウナトランス・スプラッシュを投下。場外で3カウントを奪った。

　しゅんまおがKO-DタッグV2を果たした。試合後、勝俣が握手を求めたものの梅田は拒否。マイクを手にしたMAOは「カードを決められた時は潮時かな思ったけど、こうして俺たちの手元にベルトがあるぜ。俺たちって最高だぜ。初めて見ただろ? こんなきれいな会場でのエニウェアフォールマッチって。らしさを出せて勝ててよかった」と勝ち誇った。「次の防衛戦、決まってないけど、いつでもどこでも、リングがあってもなくても、むしろないほうがやってみたいかな。路上でもどこでもやりたいヤツ、かかってきなさい!」と挑戦者を募ると、DNA10周年興行となる11・28新宿大会へ向けて「そこに梅田さんの参戦もある。散り散りになって、こうやってみんなで集まれるのはうれしい。そこにKO-Dタッグ持って行ければうれしい」と話した。

　敗れた梅田は「今日はエニウェアだったんで、次は通常ルールで2人ともやって。次はシングルで飯野(雄貴)でも、縁のある中村(圭吾)でも、誰でもいいんでやりたい」と元盟友たちとの続きを熱望。「対峙して懐かしいと思ったけど、5年ぶりくらいにやって、自分の5年の方が充実してたんじゃない? 樋口(和貞)が復帰したらやりたい。それまでプロレス続けようと思います」と見据えた。