【MotoGP】マルケスはドゥカティ陣営に移って落ち着いた? 元クルーチーフのエルナンデスの証言

 MotoGPで今年ドゥカティ陣営へ移籍したマルク・マルケス(グレシーニ)のライディングについて、彼と長くコンビを組んでいた元クルーチーフは、より安定した走りをしていると考えている。

 マルケスはMotoGPクラスに2013年に昇格して以来、常にホンダのマシンを操ってきた。しかし2024年からはドゥカティ陣営のグレシーニへと移籍……初めてホンダ以外のバイクを走らせる事となった。

 彼がどんな適応を見せるのかは注目の的となったが、開幕以降はドゥカティのマシンを素早く乗りこなし、上位争いをするようになった。

 DAZNスペインで配信されている番組に出演した元クルーチーフのサンティ・エルナンデスは、マルケスの走りが今はより安定していると語った。

「彼はバイクの走らせ方、特にコーナー進入時の姿勢などは、非常にアグレッシブなライダーだった。彼が身体を非常に大きく動かして、ブレーキングのポジションを探している姿が常に見られていた」

 エルナンデスはそう語る。

「そして今のマルクは、ブレーキングでもっと安定して落ち着いている様子を見せている。よりスムーズな流れるライディングになっているんだ」

「マルクは依然としてかのDNAを発揮している。以前よりは落ち着いていて、レースの状況をよく見て、経験のおかげもあって焦らずにいるけどね」

「我々が目にしている転倒は、マルクの学習サイクルの一環なんだ。どこまでいけるかを彼は探っていて、最大限の力を発揮しようとしている」

「私はマルクがまだ競争心とハングリーさを備えていると見ている。そのDNAが変わった時に、彼はただのライダーになるだろうが、彼にはまだDNAが生きているんだ」