「もっと上のチームと当たった時に…」順調な日本代表の“3-4-2-1”に久保建英が警鐘「ファイブでベタ引きに追い込まれるほど、勝ち目が薄い戦いはない」

 日本代表は、6月シリーズからアタッカーを両ウイングバックに置く攻撃的な3-4-2-1を採用。この新システムが機能し、9月から始まった北中米ワールドカップのアジア最終予選でもここまで3連勝、14得点・0失点と圧倒的な力を見せている。

 ただ、世界の強豪国を相手に、この戦い方が通用するかは未知数だ。

 MFの久保建英(レアル・ソシエダ)は警鐘を鳴らす一人だ。現在の日本代表の守備について、「長い距離を1人が戻ってとか個の力に頼った部分もある。それは、(プレスが)うまくはまらなかった結果、個人が頑張っている部分もあると思う」と話し、こう見解を続けた。

「理想は僕がチーム(ソシエダ)でやってるような、前めの選手が切ったりとか、誘導してというチームでボールを取るのがベストだと思います。そこ(個の守備)に重きを置きすぎてしまうと、もっと上のチームと当たった時に、当然後手に回って、しかもいまは5(バック)でやっていますし。ファイブで0-0の状況でベタ引きに追い込まれるほど、勝ち目が薄い戦いはないと思うので」
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 23歳のMFは「やっぱり前からいって、しっかりコースを限定したり、チームとしてルールをもってやるのがベストだと思います。でも、そこで補えないところを、みんながしっかり奪い切る、戻り切るところをやっていると思いますし、特に後ろの方の選手は、前の選手に使われてる部分もあると思いますし、チームとしては素晴らしいなと思う」とも語っている。

 現在は個々の頑張りのおかげでうまくいっているが、強豪相手に、ウイングバックを含めた5枚がベタ引きを強いられるような展開は避けたい――。

 まずは、ワールド出場決定後のマッチメイクも重要となりそうだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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