・難易度の上がり方エグい
2辛はエチオピアのカレー『ドロ・ワット』。今回の3種類の中で、私が唯一行ったことのない国である。
骨付きチキンの手羽が2本。いかにも「ドロ・ワット」といった雰囲気のビジュアルだが……
食べたら完全に「ドロ・ワット」でビビった。
「食べられるドロ」としか説明しようがないこの料理……少なくとも日本人が知っている「カレー」の味とはかなり異なる。ドロのようにカレーがいつまでも口内にまとわりつく感じ、ムリな人はムリかもしれない。チキン・ティッカ・マサラから急に難易度上がりすぎだろ!
ちなみに「ドロ」はアムハラ語でチキンを意味する単語とのこと。アムハラ語と日本語の「ドロ」がこのような形で交わるとは、言語って本当に面白いですよね。
ただ冷静に食べ進めると、だんだん「これはこれでアリ」って気持ちになってくる。カレーだと思うからビックリするのであって、これが外国のレストランで出てきた料理なら、普通に「うまい」って食べるだろう。ある意味 “最も地球の歩き方っぽいカレー” といえなくないドロ・ワット。個人的にはナンと一緒に食べるのがオススメだ。
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・全部分かった人、地球のプロ
最後の3辛はタイの『ゲーン・ハンレー』。
ここまでの2つがドロドロタイプだったので油断していると、シャバダバァ〜! と水みたいに溢れ出してきて慌てる。今回唯一の豚肉カレー。匂いを嗅いだ瞬間「下北沢のどこかで嗅いだことのある匂いだな」と思った。
う〜む。「タイだ」と言われると、どことなく爽やかな酸味を感じる気もする。ただ事前情報なしだと、個人的にはこっちを「イギリス」と答えたかもしれない。タイカレーの代名詞というべきココナッツミルクが使用されていないため、どちらかといえば “シャバシャバな欧風カレー” って印象。
後に残る辛さがあるが、よほど苦手な人でなければ余裕だと思う。スパイスカレー好きが喜びそうなゲーン・ハンレーには米が合う。米と一緒に食べたら3倍おいしい。
「普通のレトルトカレーとは違うぞ」というプライドみたいなものを痛烈に感じた地球の歩き方カレー。ちなみにイベント会場で購入したため、地球の歩き方カレー専用バッグがオマケでついてきた。こんなのプレゼントされたら絶対嬉しい! ( ※ 販売店によって状況は異なります)
一味違うレトルトカレーをお探しの方、また地球の歩き方ファンは必食である。
参考リンク:36チャンバーズ・オブ・スパイス
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.