『STAR NAVIGATION PREMIUM 〜Akitoshi Saito Ridge Road Last KORAKUEN〜』後楽園ホール(2024年10月14日)
○ジャック・モリス&ダガvsLJ・クリアリー&アンソニー・グリーン×
かつて新日本マットを席巻した黒の軍団『TEAM 2000』がNOAHマットで『TEAM 2000 X』として電撃復活した。
9月、NOAHに突じょとして現れた電飾ドクロの怪覆面。才色兼備の外国人選手、ジャック・モリス、現GHCジュニア王者のダガと次々に結託し、新ユニット誕生の気配が生まれていた。
この日の後楽園大会ではモリス&ダガがグリーン&クリアリーとタッグマッチで激突。怪覆面とともに現れたモリスは、かつてGLGとして共闘したグリーンとクリアリー相手に吹っ切れたラフファイトを展開。グリーンらが猛反撃に出ても、怪覆面が介入して流れを断ち切り、場内は相次ぐブーイングに包まれた。
構わず最後は怪覆面介入のスキに、レフェリーの死角を作ったモリスが警棒でグリーンを殴打。すかさずタイガードライバーにつなげて3カウントを奪い去った。
ブーイングのなかでマイクを握ったモリスは、「俺たちはNOAHのために犠牲をいとわず命を捧げてきた。それでも、いつもチャンスがあるのは清宮と拳王の二人だけだ。あいつらに任せるなら、このままこの方舟は沈むぞ。いいか、もう俺たちはNOAHの管理下じゃねえ。俺たちは勝手にやらせてもらう」と反体制宣言。そして怪覆面もマイクを握って、ついに自らマスクを脱ぎ、中からはハーフ・ピエロペイントのヨシ・タツが現れた。
場内のブーイングはいっそう強まる。「残念だったな、俺だよ!」と煽りまくったヨシ・タツは、モリスのコメントを“通訳”したうえで、「俺はジャックが理想とする世界を実現するため、サポートしていく。安心しろ、俺はここに試合をしに来たわけじゃねえ」と強調。それでも場内はブーイングに包まれた。
そしてヨシ・タツから託されたモリスは、自らチーム名を発表。「WE ARE TEAM 2000 X」と名乗った。
『TEAM 2000』はかつて蝶野正洋が産み落としたユニットで、nWoの流れをくむ才色兼備な外国人選手を中心とした黒の軍団として新日本マットを席巻。約20年の時を経て、NOAHマットでまさかの“復活”を果たした形だ。
そろいのTシャツ姿で引き上げた3人。「俺達がNOAHをこれから支配する。リーダーのジャックを中心にやっていく」(ヨシ・タツ) 秋のNOAHマットに思わぬ新勢力が産み落とされた。