【新日本】棚橋が25周年記念試合で拷問軍に快勝 2026年1月4日引退を電撃発表

『KING OF PRO-WRESTLING 2024』両国国技館(2024年10月14日)
棚橋弘至デビュー25周年記念試合 ○棚橋弘至&海野翔太&エル・ファンタズモvsEVIL&金丸義信&高橋裕二郎×

 棚橋が25周年記念試合でHOUSE OF TORTUREに快勝。「棚橋のゴールを決めました。2026年1月4日。あと1年2ヵ月、全力で走ります」と電撃発表した。

 棚橋は1999年10月10日、後楽園ホールでデビュー。今年25周年を迎えた。記念試合として海野、9・29神戸大会で本隊入りを果たしたファンタズモとのトリオで、EVIL&裕二郎&金丸のHOUSE OF TORTUREと激突した。

 棚橋は海野、ファンタズモとともに剣闘士スタイルで客席から登場。奇襲攻撃で機先を制された棚橋はコーナー金具へのホイップ攻撃に苦もん。ファンタズモが集中砲火を浴びて拷問軍ペースで進んでいく。ファンタズモが突破口を開き、海野がフィッシャーマンスープレックスなどで巻き返すと、棚橋は裕二郎にフライングフォーアーム、ダイビングサマーソルトドロップと得意技を連発した。

 だが、セコンドのディック東郷がコーナーマットで殴打して介入。棚橋はパイプカットの餌食となったが、裕二郎のステッキ攻撃は海野が飛び込んで阻止すると、ファンタズモとのプランチャ同時発射でEVILと金丸を分断した。すかさず棚橋が裕二郎にスリングブレイドをさく裂。ハイフライフローを発射して3カウントを奪った。

 棚橋が25周年記念試合を自らの勝利で飾った。試合後、マイクを持った棚橋は「あっという間の25年が経ちました。これもひとえに皆さんが熱い声援、時々ブーイング送ってくれたおかげだと思ってます。ありがとうございました」と感謝。「こうして多くの皆様の前でいつまでも戦っていたいという思いはありますが…棚橋のゴールを決めました。2026年1月4日、だからあと1年2ヵ月あります」と電撃発表。「疲れないし、落ち込まないし、あきらめないけども、あと1年2ヵ月、全力で走りますので、新日本プロレスをよろしくお願いします」と呼びかけた。

 棚橋がコーナーでポーズを決めようとすると、EVILと東郷が襲撃。ファンタズモがサドンデスで東郷を蹴散らしたが、成田が改造プッシュアップバーで殴打して蹴散らす。EVILと二人がかりで棚橋にストンピングを連発した。マイクを持ったEVILは「棚橋よ、てめえごときがよ、もったいぶってんじゃねえぞ、このヤロー。引退してえなら、とっとと引退しやがれ」と吐き捨てると、「てめえの進退は俺が決めてやるよ。なぜならこの会社は俺の会社なんだよ。分かったか? よく覚えとけ」と言い放った。

 引退発表直後にHOUSE OF TORTUREとさらに遺恨を深める結果となった棚橋は「まだ辞める前に、いっぱいやらないといけないことが残っているんで。トーチャーのこと、そして新日本プロレスのこのリングをもっと盛り上げること」と今後の課題を挙げたうえで、「俺はもう翔太たち若い世代が出てきて、大いに期待している。彼はもう全力でやってくれる」と新世代に期待を示した。

 「でもまだ俺にも余力があるならば、全力で走りきって、俺が『疲れた』って言わないうちは。引退するその日のコメントで、初めて『疲れた』って言うから。それまでは“疲れない棚橋弘至”、“全力の棚橋弘至”、社長でも100%で新日本のファンに楽しんでもらうから。期待しててください!」と誓いを立てた棚橋。引退するその日まで逸材はエースとして全力で走り抜く。