『KING OF PRO-WRESTLING 2024』両国国技館(2024年10月14日)
IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 ○デビッド・フィンレーvs後藤洋央紀×
後藤が愛息&愛娘の眼前で大奮闘したものの惜敗。GLOBAL王座V3を果たしたフィンレーにタイチが挑戦を表明した。
8・7後楽園大会におけるG1公式戦で後藤がフィンレーに勝利。9・29神戸大会でYOSHI-HASHIを破って2度目の防衛を果たしたフィンレーが雪辱戦をアピールし、GLOBAL王座をかけた2ヵ月ぶりの再戦が実現した。
愛息、愛娘がリングサイドで見守る中、後藤はYOSHI-HASHIが広げたロープをくぐって決戦のリングに出陣。後藤コールの大合唱が後押しした。
場外戦で先手を取られた後藤だったが、ラリアットでフィンレーを場外に叩き落として反撃。ならばとフィンレーは後藤の愛息&愛娘の眼前にイスの山を作り、パワーボムを狙ったが、阻止した後藤がショルダースルーで投げ飛ばす。鉄柱を背負わせてのエルボー連打、村正をさく裂。フェンスに乗せての一人消灯を敢行した。
なおも後藤がダイビングエルボードロップを投下したが、フィンレーもアイリッシュバックブリーカーで反撃。後藤が裏GTRを仕掛けても阻止し、ラリアットを振り抜く。カナディアンハンマーで追い討ちをかけると、側頭部へのハンマーパンチを連打。コーナーへのパワーボムも決めた。
意地の後藤もラリアットでフィンレーを吹き飛ばして逆襲。スリーパーで執ように絞め上げると、牛殺し、ミドルキック、GTWと怒とうの猛攻。昇天・改もさく裂させたが、外道がエプロンに上がってレフェリーの注意を引き、3カウントは入らない。
すかさずフィンレーがINTO OBLIVIONで逆襲。シレイリで殴打し、パワーボムで叩きつける。後藤コールの大合唱が後押しする中、かき消すようにフィンレーがオーバーキルを爆発させて3カウントを奪った。
後藤が大奮戦で肉薄したものの、最後はフィンレーが勝利。GLOBAL王座3度目の防衛を果たした。後藤はリングを降りると、泣きじゃくる愛娘を抱き寄せた。鳴きまねでおちょくったフィンレーは「俺がIWGP GLOBAL王者だ。俺の次の挑戦者はユーヤ・ウエムラだ」と指名した。
上村はG1で右腕を負傷(上腕三頭筋断裂)し、欠場中。そして現れたのはタイチ。「おい、いいか。今ここにいるのは優也の代打じゃねえぞ。これは俺自身の意思で来てんだ。そうだ。俺は今年、G1に出ることができなかった。その時、いろいろ思うこともあったよ。だけどな、こんな俺でも信じてついてきてくれるたくさんのファンがいる。そして俺自身、体力と気力が続く限り、簡単にあきらめるわけにいかねえんだよ。俺にやらせろ!」と挑戦を表明した。
両者が近距離でにらみ合うと、フィンレーがベルトで殴りかかったが、かいくぐったタイチはデンジャラスバックドロップで返り討ち。GLOBALベルトを手にしたタイチは「おい、このベルトを獲って東京ドームのリングに立ってやるよ!」と予告してみせた。
防衛直後に大の字にされる屈辱を味わったフィンレーは激怒。後藤を「まずはゴトーだ。俺はやると言ったことを正確にやりのけた。おまえの子供に見せてやった。おまえがやったことと言ったら、子供たちを失望させたことだけだ」と斬り捨てると、タイチを「おまえの名前なんぞ呼ばなかったが、出てきやがった。もしG1の出場権を獲得しなかったら、俺でも同じことをしただろう。だが俺ならばああはしなかった。卑怯者のように背後から攻めるようなまねはしなかっただろう」と糾弾した。
それでも「日付を指定し、時間を指定し、場所を指定し、ルールを指定するんだな」と対戦を受諾すると、「そうすれば俺がそこへ行き、おまえのケツを蹴り飛ばしてやるよ」とタイチ制裁を予告した。