富士フイルム「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR II」発表。約4割の軽量化と描写性能の向上を実現

富士フイルムは、独自の色再現技術による卓越した画質と小型軽量を実現するミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「XFレンズ」のラインアップとして、「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR II」(以下、「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」)を2024年12月中旬より発売する。希望小売価格はオープン。

「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」は、大口径標準ズームレンズ「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」の後継機で、「XFレンズ」のフラッグシップモデル。従来機と比べて約4割の軽量化を実現。大口径レンズながらも優れた機動性を発揮する。

またレンズ構成を最適化することで、描写性能をより向上。さらに、絞り操作時のクリックの有無を切り替えできる「絞りクリックスイッチ」を同社で初めて採用。クリック無しの設定では、明るさの変化を滑らかにでき、より自然な動画を撮影可能としている。

広角16mm(35mm判換算:24mm相当)から中望遠55mm(35mm判換算:84mm相当)のズーム全域を開放絞り値F2.8の明るさで撮影が可能。高い描写力を生かした自然や風景の撮影や、滑らかで美しい後ボケを生かしたポートレートなど幅広いジャンルの静止画撮影に対応できる。また、質量約410gの軽量設計と動画撮影をサポートする新機能により、「XFレンズ」による映像表現の幅を広げるという。

製品特長

■高い描写性能を備える大口径標準ズームレンズ

  • 広角16mm(35mm判換算:24mm相当)から中望遠55mm(35mm判換算:84mm相当)までズーム全域を開放絞り値F2.8の明るさで撮影可能。
  • 非球面レンズ4枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚を含む11群16枚のレンズ構成を採用。中心部から周辺部まで高解像を維持し、大口径レンズながらも色収差を極限まで抑制を実現。
  • 非球面レンズの超微細加工技術の進化により、従来機に比べ輪帯模様の発生を抑制し、滑らかで美しいボケ味を表現する。
  • ズーム全域で最短撮影距離0.3mを実現。最大撮影倍率0.21倍の近接撮影が可能。

スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚を含む11群16枚のレンズ構成を採用

■機動性を高める小型軽量設計

  • 最新のレンズ加工技術によって、構成レンズの薄型化を実現。従来機と比べてレンズ全長を約11mm短縮、体積を約37.8%小型化するとともに、質量を約37.4%軽量化し約410gに抑制。高い機動性を実現。
  • 鏡筒各部に12か所のシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を採用。さらに最前面のレンズに施したフッ素コーティングにより、撥水・防汚性能を備える。防塵・防滴・耐低温設計の「FUJIFILM X-H2S」などと組み合わせることで、悪天候下での長時間撮影にも安心して使用可能。

■動画撮影にも便利な設計

  • 「絞りクリックスイッチ」を採用。本スイッチをONにすると、絞りを動かした量を直感的に把握しやすく静止画撮影に最適。またOFFにすると、絞り操作時の明るさの変化を滑らかにし、よりスムーズな操作感を実現。快適に動画を撮影できる。
  • フォーカシング時の画角変動(ブリージング)の抑制を特徴としている。

■高速かつ静音で高精度なAFを実現

  • インナーフォーカス方式を採用することでフォーカスレンズを小型軽量化。さらに、高速なリニアモーターによりフォーカス群を駆動させることで、約0.02秒の高速・高精度AFを実現。決定的瞬間を逃さないとしている。