メルセデスでチーム代表を務めるトト・ウルフは、ルイス・ハミルトンが移籍先のフェラーリに適応するのに苦労する可能性があるという推測は間違っていると語った。
ハミルトンは今季限りで12年間所属したメルセデスを去り、来季はフェラーリへ移籍。シャルル・ルクレールとコンビを組むこととなった。
2007年にマクラーレンでキャリアをスタートさせたハミルトンにとって、イギリス籍以外のチームでF1に参戦するのは初めてのこと。イタリア・マラネロに拠点を置くフェラーリで全く異なる文化に適応することに苦労するのではないかとの声もある。
しかしウルフ代表は、ハミルトンがすぐに状況に適応すると確信している。
「多くの人が、それは本当に難しいだろうと言うと思う」とウルフ代表は言う。
「でも、基本的には真逆だ」
「フェラーリは偉大なチームであり、素晴らしい人々がいる。沢山の感情と情熱があり、それ故にプレッシャーもある。彼らは協力する中で方法を見つけると思う」
ハミルトンは今年初め、フェラーリ移籍は自身にとって正しい選択であり、懐疑的な見方は無視していると語った。
「疑問を抱いたことは一度もないし、他人のコメントに振り回されたこともない」とハミルトンは言う。
「今日だって、しょうもないことを言い続けている人たちがいる。今年はずっと続くだろうね」
「そして僕は、これまでやってきたことをやるしかない。何が自分にとって正しいかは、自分にしか分からない。僕にとってワクワクする時間が来るだろうね」
■メルセデスに新たな風が吹く
ウルフ代表は、ハミルトンとの親交はおそらく永遠に続くだろうと語った一方、メルセデスでの後任に選ばれた若き逸材アンドレア・キミ・アントネッリの加入にワクワクしているという。
「この12年間、ルイスと共に素晴らしい走りができたと思う」とウルフ代表は続けた。
「彼はいつだってファミリーの一員だ」
「しかし競争相手として、来年彼を打ち負かそうとする時、キミがジョージとコンビを組むことで勢いをもたらしてくれるのは明らかだ」
「18歳の若者をマシンに乗せることで、組織の中にある微笑みのようなモノを感じることができる」
「とは言え、ルイスの経験がチームにプラスに作用する瞬間もあるだろう」
「キミは急速に学ぶことになるが、チームにとってこれは絶対に正しいことであり、違ったやり方をする人間はひとりもいない」