MotoGPで今シーズンもタイトル争いを繰り広げているホルヘ・マルティン(プラマック)だが、彼はそのプレッシャーに苦しんでいることを認めつつも、対処していく方法も見つけたという。
マルティンは2024年シーズンの第16戦までを終了した時点で、ランキングトップ。日本GPでフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がスプリントと決勝を制したことで、リードは10ポイント差まで削られたものの、まだ首位を保っている。
マルティンは今年世界チャンピオンになるために、パフォーマンス面では必要なものは全て備えていると考えている。そして、だからこそ残りのレースではメンタル面を管理することが、非常に重要だと強調した。
「レースウィークはマネジメントするのが難しくて、プレッシャーも凄いんだ。そのせいで集中力が切れて、時にミスをしてしまうこともあるのには気がついていた」
マルティンはスペインのMarca紙にそう語った。
「だから予選の前にはよくイメージして、しっかりと準備をしなくちゃいけないんだ。結局のところ、予選が決勝に向けて重要だからね」
「僕は日曜日に強いし、11番手からスタートしても上手くやれることは分かっているけど、フロントロウから戦ったほうがずっと楽なんだ」
マルティンはプレッシャーへの対処のひとつとして、バイクに乗っている時はその感覚に集中することを挙げた。
「複雑なことだ。バイクに乗っている時、その感覚に集中しようとしている。降りると色々なノイズや考えもよぎるけれど、コースに出た瞬間、そういったプレッシャーは消えるんだ。これが大事なことだ」
「もしプレッシャーに支配されてしまったら、僕はふさぎこんで、バイクには乗れなくなってしまうだろう」
「レースが終わると、すぐにリラックスすることができる。プレッシャーは次のオーストラリアの土曜か日曜に戻ってくるだろうけどね」
「子供の頃から抱えてきた緊張感などは普通のものであって、これからの人生でも付き合っていくものだ。大切なのは、それに支配されず、どう折り合いをつけていくのかを知ることだよ」