競技・スポーツ体験イベント「スポーツ祭り2024」で第12代体操のお兄さん・福尾誠が参加者と競技体験

スポーツ庁をはじめとした主催団体は、スポーツ・レクリエーションの楽しさや喜びを体験することにより、日常⽣活の中で主体的にスポーツを親しむことの重要性を広く啓発することを目的とし、競技体験や様々なスポーツ体験の機会を提供するイベント『スポーツ祭り2024』を、2024年10月14日の「スポーツの日」に都内で開催しました。

 

「スポーツ祭り2024」で小中学生とその家族がスポーツ・競技体験!

「スポーツ祭り2024」は、小中学生及びその保護者の方を対象に、トップアスリートがトレーニングを行う施設である「味の素ナショナルトレーニングセンター」にて開催するスポーツ・競技体験イベント。

スポーツやレクリエーションの楽しさや喜びを体験し、スポーツに親しむことの重要性を啓発するためのイベントで、今年度は「meet your “new”」をテーマに、毎年人気となっているプログラムをはじめ、新たにバーチャルスポーツ体験や海外・地方会場とオンラインで繋いだエクササイズ等も行いました。

本イベントの開会式に集まった多数の家族連れに、スポーツ庁長官の室伏広治さんがVTRで出演し、

「スポーツの素晴らしさを感じてもらうため、親子で多くの方に参加頂きありがとうございます。ナショナルトレーングセンターはオリンピック、パラリンピックの選手が日頃トレーニングをしている最先端の施設ですので、ぜひ楽しんで欲しいと思います。」

と挨拶を行いました。

その後に登壇した東京都北区区長の山田加奈子さんは、

「本日は、スポーツ祭り2024がこのように盛大に開催されますこと、お祝い申し上げます。今日のイベントを通じて、スポーツを通した親子の絆や健康づくりや仲間づくりなど、様々な体験をして頂きたいと思っております。」

と述べました。

その後、スポーツ祭り2024のスペシャルゲストとして、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で第12代体操のお兄さんを務めた福尾誠さん(誠お兄さん)が登壇。

「僕は今日来てくれたお友達の皆さんと同じくらいの年齢から、サッカー・バスケットボール・水泳、そして体操をずっとやってきました。体操はオリンピック・パラリンピック選手の皆さんがいる前で少し言いにくいのですが、オリンピックを目指して頑張っていました。」

と、大学卒業まで選手として活躍されていた過去について言及。

ナショナルトレーニングセンターに来たのは数年ぶりだと語り、

「今年のテーマがmeet your “new”ということで、楽しいプログラムもたくさん準備されてますし、チャレンジできることもたくさんあるので、ぜひみんなと一緒にこの会場を盛り上げていけたら嬉しいなと思っています。」

とコメントしました。

開会式後は福尾さんと、第32回オリンピック競技大会 フェンシング男子エペ団体 金メダリストの宇山賢さん、そしてスポーツ庁の方が登壇。

室伏さんが考案した、健康的な日常⽣活のために自分の身体の状態を把握し、意識的に身体を動かすきっかけ作りを目的としたセルフチェックと改善エクササイズを実演。

会場に集まった親子たちと一緒に、エクササイズを行いました。

会場では子供も大人も紙風船を潰さないように気をつけながらエクササイズを行っていきます。

福尾さんらも来場者たちに混じり、一緒に笑顔でエクササイズを実践し、本プログラムは終了しました。

 

体操のお兄さん・福尾誠が競技体験!

「開会式/セルフチェックと改善エクササイズ」が終了した後は、家族連れそれぞれがグループに別れて各競技の体験がスタート。

福尾さんはまず「スクエアステッピングエクササイズ」を見学・体験を行います。

これは専用マットでステップを踏むという、簡単で大人も子どもも楽しめる全身運動プログラム。

足だけでなく手も使い、様々なパターンで動くため「歩く脳トレ」とも呼ばれています。

本プログラムには、筑波大学体育系教授でスクエアステッピングエクササイズ開発者の大藏倫博さんが自身の子どもと共に登壇し、スクエアステッピングエクササイズの説明・実演。

また、プログラム中にはシンガポール・茨城県つくば市・鹿児島県鹿屋市・石川県七尾市とオンライン中継が繋がれ、イベントを盛り上げました。

福尾さんは、

「僕も初めての経験だったのですが、マスの中で動くだけっていうシンプルな動きで、かつ難しくない。誰にとってもできる動きではあると思うんですけど、その中で足を動かすっていうのと、どこに足を出すか、何歩歩くのかと頭で考えるところがすごく体と頭を使っています。ただ単に“体を動かして楽しもうよ”ってことではなくて、大人も子どもも一緒に楽しめる、脳を使って科学的な動きになってるんじゃないかなと思います。」

とコメントされていました。

続いてレスリング体験に参加された福尾さん。

福尾さんと現役レスリング選手の計5名が、腰に巻いたTシャツを子どもたちが制限時間内に奪う「鬼ごっこ」を行うことに。

チームで作戦会議を行う福尾さん。「俺を囲んで守ってください」と作戦を立てますが、開始直後に守ってくれるはずのメンバーが離れ、敢えなく子どもたちにTシャツを取られてしまいます。

「僕の考えが浅はかでした!皆さんはアスリートとして自分の結果を残すというマインドがあるのかなって。僕は(自分の身を守る作戦で)狡賢く逃げようとしてしまったので、子どもたちに勝てなかったんじゃないかなと思いますね(笑)」

と振り返っていました。

続いて福尾さんはボクシングを体験。

初めて着用したグローブに気合も十分な福尾さんは、まずはミット打ちを体験。パリ2024オリンピック競技大会で男子71㎏級に出場された岡澤セオン選手が直々にミットを持ち、2分間(通常は3分間、2分間は高校生までの方用)のミット打ちがスタート。

「こんなにキツいんですか!?戦えないよ!(笑)」

と、終了した際には思わず弱音をこぼすなど、ミット打ちのハードさに驚かれていました。

その後は岡澤選手を相手に、岡澤選手が避けるだけの中でパンチを当てる変則スパーリングを行うことに。

このスパーリングも2分間行った福尾さんでしたが、岡澤選手は軽快なステップで翻弄し、クリーンヒットは殆ど打つことは出来ませんでした。

「2分と短くしてもらってなんですけど、正直1分でもキツかったですね。体力がきついっていうのが正直な感想です。テレビなどで漠然と3分短いなと思っていたので、全然見方が変わりました。」

とコメント。

福尾さんは体験を終え、

「なかなかこう、本物のスポーツと触れ合う機会ってそうないと思うんですよね。僕も今まで体操競技ってやってきましたけど、この年になって初めてボクシングもレスリングも現場で経験させてもらったので。子どもたちが今から本物に触れ合うことができるっていうのは、すごく有意義な体験だと思うので、今日は素敵な日だなと思います。」

と本イベントについて語られていました。

運動を始めるのに絶好の気候となるこの秋に、ぜひ運動やスポーツを始めてみてはいかがでしょうか。